乾貴士、出場停止期間は「サッカーをやめようかなと思いもあった」 去就にも言及「探っていきたい」
乾は6月15日からJ2岡山の練習に参加
J1セレッソ大阪と契約を解除した元日本代表MF乾貴士が6月15日、J2ファジアーノ岡山の練習に合流し、取材に対応した。自身の去就については「今はいろんなところを探っていきたい」と話し、トレーニングを重ねながら移籍先を模索するようだ。
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岡山の練習着に袖を通し、黒髪に染め直した乾は、時折笑顔も見えた。岡山のルールで茶髪は禁止。紅白戦にも参加し、左サイドでシュートも放った。
約2か月ぶりの練習参加。木山隆之監督と以前から交流があり、「練習参加するか?」と声をかけられた。乾自身も「チームの中でできることを求めていた」と、岡山で汗を流すことに決めた。岡山は14日に「本練習参加は、契約を前提としたものではございません」と発表していたが、乾自身も「本当にどうなるか分からない。けど、このまま続けてこのチームでプレーしたいと思うことも可能性がないわけではない。今はいろんなところを探っていければ」と去就について話した。
C大阪で出場停止になっている期間では「サッカーをやめようかなという思いもあった」と自らを責め続けた。だが、「自分はサッカーしかない」と奮い立たせ、愛息からの「まだやめないで」という言葉に背中を押された。
この日の練習では、初参加にもかかわらずピッチ上で大きな声を出し、チームを牽引した。
「やっぱり楽しかった。気持ちの面も身体の面も限界だった。本当に岡山には感謝しかない」
まずはここから、乾の新たな1歩がスタートする。
乾は昨夏、10年ぶりに古巣のC大阪へ復帰し、今季も主力として活躍が期待されていたが、4月5日に行われたJ1ーグ第7節柏レイソル戦(0-1)で後半途中に交代を命じられた際、暴言を吐くなど不服な態度を示したとされ、その後、クラブより規律・秩序を乱す行動が確認されたと発表。公式戦6試合への出場停止処分を科された。
処分は5月14日のJ1リーグ第13節・名古屋グランパス戦(0-1)をもって終了。しかし、C大阪の練習に姿を見せない状態が続いていたなか、双方合意のもと6月9日付けで契約解除が発表されていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)