鈴木唯人に全3ゴールに絡む活躍を許してベスト8で敗退

　U-21日本代表は6月12日、U-23アジアカップ準々決勝で韓国代表と対戦。MF鈴木唯人が3点すべてに絡む活躍で3-0と快勝した。21歳以下のメンバーで臨んでいる日本に対し、23歳以下のメンバーで敗れた韓国メディアは、「タシュケントの大惨事。韓国サッカーが危機に瀕する」と大敗を問題視している。

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　2024年パリ五輪を目指すU-21世代で出場した日本はグループDを得失点差での2位通過となり、U-23世代で出場してきた優勝候補の韓国と準々決勝で激突。一進一退の立ち上がりから前半22分、日本はゴール正面でフリーキックを得ると、鈴木が強く狙ったボールは相手の壁に当たってドライブ回転がかかり、クロスバーに当たってゴール内へ飛び貴重な先制点を奪った。

　後半の立ち上がりは押し込まれたが、劣勢の時間帯をしのいだ日本は後半19分に鈴木がペナルティーエリア内へドリブルで切り込むと右足シュート。これを相手GKがファインセーブしたものの、こぼれ球をFW細谷真大が押し込んだ。さらに後半40分、ペナルティーエリアに入るあたりでボールを受けた鈴木が反転すると、鮮やかな左足シュートでゴール。見事に3-0の完勝に導いた。

　C組を首位通過した韓国はU-23世代で参加。バレンシアの下部組織で育ち、現在はマジョルカ所属で、同い年でチームメイトの日本代表MF久保建英と何かと比較されるMFイ・ガンインがチームの中心としてスタメン出場したが、無得点で完敗を喫する形となった。

　韓国のニュースサイト「オーマイニュース」は、「タシュケントの大惨事。韓国サッカーが危機に瀕する」と見出しを打ち、2歳年下の世代の日本に敗れ、2013年からスタートした大会で初めてベスト4入りを逃したショックを伝えている。

「言い訳の余地がない韓日戦史上ワースト級の大惨事だ。ファン・ソンホン監督率いるU-23韓国代表がU-21日本代表に完敗してアジアカップ2連覇に失敗した。対戦相手が永遠のライバル日本であること、日本が21歳以下の選手だったこと、そして3点差で済んだと考えられている事実は、敗北の影響を倍増させる。シュート数は12対15、枠内シュートは2対9。GKの好守がなかったら、点差はさら開いていただろう」

　2020年の前回大会では優勝を果たしているだけに、今回の結果は韓国にとってもショッキングだったようだ。