森保監督はメンバーの大幅変更を示唆 日本代表OBが予想するキリン杯チュニジア戦のスタメンは?
インサイドハーフの一角に鎌田を起用か
古橋の起用から逆算する形でインサイドハーフの一角は鎌田、あるいは運動量豊富な原口元気(ウニオン・ベルリン)が入るか。遠藤航(シュツットガルト)と田中碧(デュッセルドルフ)の2枚はおそらく不動と栗原氏は話す。
「遠藤と田中は出るだろうから、残りの1枠は鎌田か原口でしょう。FWが古橋なら、鎌田の中央からのスルーパスも生きる。ただ、勝ちに行くなら、守備でも計算できる原口の可能性もあるかもしれません。今は計算が利くタイプの選手が起用される傾向があるので」
6月シリーズもチュニジア戦でラスト。カタール・ワールドカップ(W杯)にも出場する相手でもあり、一試合、一分一秒も無駄にはできない。
「ベストメンバーで何ができるのか、何が足りないのか、ここで全力で見極めないともう1度集まる3か月後に課題が見えてこない。今の日本は相手ありきで、正直に言えば、日本がどの位置にいるのか測りにくい状況です。同等・格下には確実に勝てるようになってきている気はしますけど、なぜワールドカップ最終予選であれだけ苦戦したのか。6月シリーズ3勝1敗なら悪くない結果なので、まずは勝利を掴み取ってほしいです」
森保監督が6月シリーズ最終戦でどのような采配を振るうか、注目が集まる。
栗原勇蔵
くりはら・ゆうぞう/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。