久保建英はなぜ3年越しのA代表初ゴールを奪えたのか? “現在地”突きつけられた「焦り」と向き合い躍動「なんで僕のはブロックされるの」
「21歳になったとき、いろいろ考えた」 悩み抜いて出した答え
「正直きつかった。なんで出してくれないんだと。みんな思っていたと思うけど、俺が出たらもっとやれてたと思っていた。でも出ていない僕が言っても負け惜しみ。練習は気合が入っていたと思う。だからこそ(ゴールは)運も味方してくれたかなと思います」
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自分自身に向き合い、周囲の意見に耳を傾け、ゴールを目指した。「21歳になったとき、いろいろ考えた。その結果、吹っ切れて、そこから練習から見違えるように軽くなった。軽くプレーできた。21歳になっていい方向に変わった」。高い壁を乗り越えるために用意されたガーナ戦という舞台。インサイドハーフではMF鎌田大地の助言を受け入れて攻撃を活性化させた。
「左にボールがあるときは相手にも気づかれないように積極的に狙っていた。近いポジションでプレーするから、(鎌田から)アドバイスもらう。いい先輩。僕あんまり先輩とか言わないんですけどね(笑)」
そう話す久保の表情は晴れやかだった。10代からA代表入りし、将来を期待され、日本サッカーの人気も背負ってきた。それでも、決して弱音を吐かなかった男が今回初めて見せた”かっこ悪い姿”。ただ、そこで終わらないのが久保だ。苦しみ、悩み、もがいた後にゴールを決めた。ただのA代表初得点ではない。大きな、大きな意味を持つ一発となったはずだ。