「正直きつかった」 “A代表初ゴール”の久保建英、序列低下で胸中吐露「なんで出してくれないんだと」
ガーナ戦で待望の日本代表初得点、W杯メンバー入りへアピール
日本代表(FIFAランキング23位)は6月10日、ノエビアスタジアム神戸で行われたキリンカップでガーナ代表(同60位)と対戦し、4-1の勝利を収めた。インサイドハーフとしてスタメン起用されたMF久保建英にとっては、17試合目にして待望のA代表初ゴール。6月シリーズでは思うようなアピールにつながらなかった状況に「正直きつかった」と胸中を明かした。
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4-3-3システムを継続したガーナ戦で、久保はインサイドハーフとして6月シリーズで初スタメン。右ウイングに入ったMF堂安律との連係からDF山根視来の先制ゴールに関与するなど、存在感を発揮した。最大の見せ場は2-1で迎えた後半28分、左サイドで三笘が縦に仕掛けてマイナスに入れたボールを左足で合わせて、17試合目にしてA代表で待望の初ゴールをマークした。
「珍しくああいうところで代表でテンパる自分がいた。こぼれてくる予感した。入ったかなと思いました。勝手に」。試合後、こう振り返った久保はカタール・ワールドカップ(W杯)本大会のメンバー入りが安泰ではない。これまでの代表活動を振り返ればW杯アジア最終予選、さらには6月シリーズの過去2試合(パラグアイ、ブラジル)とも思うようなアピールはできなかった。
パラグアイ戦では後半26分からの途中出場、ブラジル戦では出番なしの屈辱も味わっていた。そうした状況に久保は「正直きつかった。なんで出してくれないんだと。俺が出たらもっとやれてたと思っていた」と本音を吐露。「出てない僕が言っても負け惜しみ。練習は気合が入っていたと思う。運も味方してくれたかなと思います」と覚悟を決めて臨んだガーナ戦で、ようやくアピールにつなげた。
抜群のテクニックと攻撃センスに期待を寄せられながらもこれまで、思い通りの活躍を果たせなかった久保。そうした“負のムード”をゴールで晴らし、W杯メンバー入りへここから巻き返しに図る。