堂安、久保とのコンビプレー「ワクワクした」と絶賛 ガーナ戦で“再共闘”「凄くやりやすい」
ガーナ戦でともに先発、息の合ったパス交換から先制点をもたらすなど存在感発揮
日本代表は6月10日に行われたキリンチャレンジカップで、FIFAランク60位のガーナ代表に4-1と快勝した。6日のブラジル戦(0-1)から、先発メンバー9人を入れ替えて臨んだ一戦では、MF久保建英とFW前田大然が代表初ゴールを記録するなど、これまで出場機会の少なかった選手たちが結果を出した。
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この日の攻撃陣は、昨年の東京五輪を戦ったU-23日本代表選手たちがほとんどだったが、右サイドに入ったFW堂安律と久保は、相変わらずの連係の良さを見せた。その象徴的な場面が、DF山根視来の先制点のシーンだ。
前半29分、インサイドハーフの久保が右サイドに開いてパスを受け、中央にパス。これを受けた堂安が縦パスを通すと、インナーラップを仕掛けて最終ラインの裏を巧みにとった山根が左足でゴールに流し込んだ。スタートポジションは右が堂安、中央が久保だが、2人のレフティーは状況に応じて細かくポジションを入れ替えながら、攻撃の組み立てに参加していた。
試合後、堂安は「(6月シリーズで)2試合、スタメンで使ってくれていたので、まずはしっかりチームとして勝つことが一番のアピールだと思っていたので、チームに貢献することを意識しました」と、勝利という結果にこだわっていたことを明かした。
前半10分には、高い位置でボールを奪い、そのまま自分でシュートに持っていくなど、個の強さも見せた堂安だが、この試合では周囲との連係面で、現在、右サイドで日本の武器となっているMF伊東純也との違いを示そうとしたという。
「今、(右で)出ている(伊東)ジュンヤくんとはスタイルが違います。縦に絡むジュンヤくんとは違い、僕は横に絡むというか、ちょっと中に入りながらプレーする。前に前に行くのではなくて、左で仕留められる(三笘)薫くんもいたので、右で作って、左で仕留めることも意識しました。薫くんとは、五輪の時からやっていて、特徴は分かっています。あとは(山根)視来くんはサイドバックですけど、ボランチのように中気味に絡んでくれる。得点シーンもそうですが、うまいこと入れ替わりながら、ポゼッションなどができたかなと思います」
先制点の場面などで見せた久保との連係も、実に効果的だった。改めて、久保とのコンビネーションについて問われると、堂安は「彼の特徴は理解しているつもりですし、彼が右で張っても、僕が中に入ってもできることを、2人で話し合っています」と自信を見せた。そして「彼に対する信頼は、僕は変わっていなかったので、今回、こうやって一緒にピッチに立てると分かった時からワクワクしていましたし、お互いに良さを引き出しあえたかなと思います」と、手応えを語っている。
ボールを持った時の推進力もある堂安だが、久保とプレーする時は、ボールを持たなくても、リズムを作りやすいと続ける。「お互いにそうだと思いますが、隣にいるとドリブルしなくてもいい。ボールを渡して、渡して、相手を動かして、相手が来ることを探ることが、自分がボールを持っていなくても、彼を使いながら状況を把握できるので、凄くやりやすい。出したいところにいてくれる感覚があります」と、相性の良さを口にした。
先のブラジル戦では、伊東や三笘も、個でチャンスを作れなかった。より強い相手に対して、どれくらい機能するのかは未知数な部分でもあるが、森保一監督が東京五輪もともに戦ったレフティーコンビを今後、どう起用していくか注目される。