「生き残りを懸けたアピール合戦」 日本代表OBが予想するキリン杯ガーナ戦のスタメンは?
生き残りを懸ける久保には「ガンガン仕掛けてほしい」
最終ラインは、キャプテンのDF吉田麻也(サンプドリア)がキリンチャレンジカップ2試合に先発出場。長友も6日のブラジル戦で右サイドバックとしてスタメンで奮闘しており、DF山根視来、DF谷口彰悟(ともに川崎フロンターレ)、DF伊藤洋輝(シュツットガルト)、DF中山雄太(ズウォレ)が名を連ねるか。
「麻也、冨安(健洋)はもちろん、板倉(滉)もブラジル戦のパフォーマンスを見ても(W杯のメンバー入りは)濃厚な気がします。アンカーで遠藤航以外を試し、板倉を使うという逆算から、センターバックはある程度計算できる谷口、パラグアイ戦でA代表デビューを飾った伊藤。右は山根にならざるを得ない。左サイドバックにしろ、センターバックにしろ、テストで見たいのは伊藤くらいですね」
フィールドプレーヤーでは、FW上田綺世(鹿島アントラーズ)、FW前田大然(セルティック)、MF久保建英(マジョルカ)、MF柴崎岳(レガネス)がまだスタメン起用がない。栗原氏は「生き残りを賭けた戦い」と語り、とりわけ攻撃陣は個人能力のアピールになると予想する。
「パラグアイ戦、ブラジル戦でW杯メンバーはほぼ入っているはず。キリンカップはそれプラスアルファで新しく誰が入るかのテストで、みんな燃えているはず。上田と久保は選ばれてはいるけど、代表でどれだけできるのか未知数なので、久保はガンガン仕掛けて、流れを変える時に使えると思わせるようなプレーをしてほしい。インサイドハーフでの起用もある気がします。田中碧は第2戦(で使う)かと考えると、もう1人は原口(元気)かなと。前線3枚は、右が堂安(律)、左が前田大然、中央が上田と予想します。もうアピール合戦ですね」
ガーナもW杯本大会に出場するだけに、モチベーションは高いはず。栗原氏は「メンバーが入れ替わるので、森保監督の采配にも注目したい」と期待を寄せていた。
栗原勇蔵
くりはら・ゆうぞう/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。