闘莉王、日本とブラジル”勝機”分けた「4%」の差に注目 「この確率でチャレンジするのはいただけない」
闘莉王TVでブラジル戦について言及
日本代表は、6月6日に国立競技場で行われたキリンチャレンジカップのブラジル戦で0-1と敗れた。この試合ではシュート数でブラジルの22本対5本、枠内シュート5本対0本と攻撃面のスタッツで大きな差が生まれたが、元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は52%対48%というボール支配率に注目。勝敗に影響する「4%の差」を分けた日本代表の問題点を指摘している。
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闘莉王氏の公式YouTubeチャンネル「闘莉王TV」の最新話は6日のブラジル戦について。0-1で僅差の黒星で王国相手に通算13戦未勝利となったが、攻撃面のスタッツを見れば、ほぼノーチャンスの展開だった。
闘莉王氏は「シュート数の差はショートカウンター。ブラジルがプレスを掛けてビルドアップのイージーミスを突いて、シュートに持っていく。(日本ゴールまでの)距離がすごく近い。少し無理しなくていいところは無理しないと。そこを区別していかないと(相手の)シュート数が減っていかない」と指摘。自陣などビルドアップでリスクを犯した結果、ロストし、カウンターとシュートの雨を受けたというのが闘将の見立てだった。
リスクを冒すべきか、カウンターの危機を回避するのか。さらなる高度な判断力を代表にも留めていた闘莉王氏は、ボール支配率に視線を投げた。
両軍の差は4%だが、「(失った)2%の部分は僕からしたら攻め急ぎです」と分析。
「99%の可能性でブラジルにボールが渡る場面がある。1%でシュートまでもいかない。この確率のプレーでチャレンジするのはいただけない。1%にかけるのは現代サッカーでは頭に入れてはいけない。攻め急ぎで2%をブラジルに持っていかれている」
確率のあまりに低いチャレンジはボールロストに直結。そこで日本のボールをコントロールできるはずの時間をブラジルに明け渡し、カウンターのピンチも招く傾向がチームとして強かったと指摘した闘莉王氏。さらなる進化に、ブラジルなど強豪相手には戦局に応じた判断力の向上を求めていた。