フィオレンティーナ戦ノーゴールのミラン本田 イタリア各紙は及第点も寸評に厳しい言葉も

「いつもの明敏さが欠けていた」

 ACミランの日本代表MF本田圭佑は26日、本拠地フィオレンティーナ戦で自身セリエA初の3試合連続ゴールを逃し、チームは1-1の引き分けに終わった。ゴール、アシストという結果は出なかったが、イタリアの各紙はいずれもミランの攻撃陣では高い評価を与えた。ただし、寸評では「泥沼にはまりこんだ」、「不在」、「いつもの明敏さが欠けていた」と厳しい言葉が並んだ。
 「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙の評価は6点。寸評は「一定の時間、本田はふわふわと、80mの距離を塗り上げていた(カバーしていた)。後半、この日本人は低い潮の流れに抵抗できず。犠牲になり、泥沼にはまり込んだ」と続く。右サイドを運動量豊富にカバーした献身性を評価したが、後半チームの悪い流れに飲み込まれたと指摘した。さらに、シュート0本。パスは27本中21回成功。ボール奪取は8回というこの日のデータを紹介。今季6得点2アシストとフィニッシュでの貢献が目立っていた本田だが、守備面での奮闘が数字にも表れていた。
 最高点はゴールを決めたオランダ代表MFナイジェル・デヨングの7点。左ウイングのステファン・エルシャラウィは本田と同じ6点。FWジェネミー・メネズは5.5だった。
 「コリエレ・デロ・スポルト」紙の採点は5.5点で「アバテとアレックスはチャレンジしていた。本田とメネズは不在」という見出しで厳しい評価を受けている。寸評は「前半はいつもよりも輝きがなかった、攻撃へ転換する導火線をセットするためのスペースがほとんど見つからなかった」と見せ場をつくれなかったことに触れられている。最高点はデヨングの6.5。メネズとエルシャラウィは5点で、本田は前線では最も高い評価を手にしている。
 一方、「トゥット・スポルト」紙は6点で「フィジカルは特に輝いている時期だということを証明した。でも、決定的な場面でいつもの明敏さが欠けていた」と決定的な働きはできなかったものの、運動量などでコンディションの良さを見せていたという。最高点はDFイニャツィオ・アバテとデヨングの7点。DFアレックスとエルシャラウィは6.5点。メネズは5.5点という評価になっている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング