森保Jで唯一の最高「5つ星」は? 金田喜稔が絶賛「評価がまた上がった」…ブラジル戦出場全17選手を採点

ダニエウ・アウベスとマッチアップする南野拓実【写真:ロイター】
ダニエウ・アウベスとマッチアップする南野拓実【写真:ロイター】

南野の適性に言及「やはり左ウイングとしては厳しいのではないか」

<MF>

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■遠藤 航(シュツットガルト)=★★★★☆(4つ星)
 ボールを取られる場面もあったが、狙われながらも上手くキープし、なんとかパスコースを探して奮闘していた。本人も狙われているのは感じていたと思うが、そのなかでも打開策を探そうとしていたし、ブラジル相手によくやっていた。

■原口元気(ウニオン・ベルリン/→ハーフタイムOUT)=★★★★☆(4つ星)
 ネイマールがボールを持った時、自由にやらせないようにバチバチのタックルを見せた。ネイマールが抗議しようが不満を見せようが意に介せず、守備のところで一切サボらずにやっていた点は評価対象だ。右サイドのコンビネーションはもっと見たかったが、ブラジルが相手では難しい面もある。

■田中 碧(デュッセルドルフ)=★★★★☆(4つ星)
 ボールを怖がらずにキープし、タメを作るなどいつもの一面も垣間見せていた。相手ボールでも身体を寄せ、球際で負けない強さを見せている。日本側の規律がもっと植え付けられていれば、原口にしても、田中にしても、能力からすればもっとやれる印象を受けた。

<FW>

■伊東純也(ヘンク/→後半27分OUT)=★★★☆☆(3つ星)
 いいステップを刻んでクロスを上げようとしたが、アラーナの素晴らしい守備で食い止められたシーンもあった。普段の伊東という感じではなく、右サイドの工夫という点でやや物足りなさがあった。とはいえ、ブラジルの守備陣も堅いので仕方ない。

■南野拓実(リバプール/→後半27分OUT)=★★★☆☆(3つ星)
 やはり左ウイングとしての南野は厳しいのではないか。これは南野が悪いのではなく、シンプルに適性の問題だ。攻撃時の怖さがあまりなく、ボールが渡った時に「これが三笘だったら」という仕掛けのシーンが何度もあった。そのなかでも南野自身は一生懸命プレーしていたし、やれることをやろうとしていた。

■古橋亨梧(セルティック/→後半22分OUT)=★★★☆☆(3つ星)
 得意の背後を取るプレーが出せなかった。これは古橋だけの問題ではなく、そもそも背後を狙うようなシーンをチームとして作り出せず、その結果として古橋の良さも出せなかった。古橋個人ではどうにもできない状況。とはいえ、強みを発揮できなかったのも事実なので、難しい試合になった。

金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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