止まらぬアーセナルの“負の連鎖” 開幕戦で守備崩壊もベンゲル監督「パニックになる必要はない」

ムスタフィ獲得交渉にも進展見られず

「(結果は)喜ばしいものではないが、我々は過去にも、こうした状況から立ち直る精神的な強さを見せてきた。パニックになる必要はない。前半はとても良いプレーをした。ハーフタイム直前に失点したのはアンラッキーだった。あのFKはあまりに強烈だった」

 名手GKチェフでも防げないコウチーニョの華麗な直接FKを称えたベンゲル監督だったが、「うまくリカバーすることができなかった。DFラインの経験ある選手を欠いた影響は大きく、何人かの選手はこのレベルで90分戦うフィジカルの準備ができていなかった」と試合を振り返った。

 新キャプテンに任命されたDFペア・メルテザッカーとブラジル代表DFガブリエル・パウリスタが負傷離脱。欧州選手権に参加したフランス代表DFローラン・コシエルニーはコンディション不良でこの試合を欠場となるなど、特に守備陣が壊滅状態のなかでアーセナルはシーズン開幕を迎えた。そして懸念された通り、守備の崩壊によって大事な開幕戦を落とす結果となっている。

 獲得を狙うバレンシアのドイツ代表DFシュコドラン・ムスタフィは、ドイツやイギリスの一部メディアで移籍合意と報じられた一方で、選手の父親が交渉の存在を否定。移籍マーケットも残り約2週間となったが、新戦力獲得に向けた進展は見られていない。21年目のシーズンを迎えた名将だが、例年以上に悩み多き船出となった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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