久保建英の“リアルな序列” ブラジル戦出番なし…日本代表OBはどう見る? 「議論する感じではない」
「三笘と堂安のほうが序列は高い」と指摘
パラグアイ戦でも後半26分からの途中出場だった久保。攻撃的なポジションの選手では、FW上田綺世(鹿島アントラーズ)、前田とともに2試合消化時点でまだスタメン起用がない。SNS上では、「出てほしかった」「見たかった」と王国ブラジル相手にプレーする姿を見れなかったことを残念がる声が多数見受けられたが、元日本代表DF栗原氏は「勢いはなくなっている」と久保の現状を指摘する。
「今の久保は、絶対に使わないといけない存在ではないでしょう。ブラジル戦の起用を見ると、ウイングの主力は伊東と南野。切り札として第1候補に三笘、続くのが堂安というところです。久保を見たいという気持ち、何かやるのではないかという期待はもちろんありますが、三笘と堂安のほうが序列は高い気がしますし、議論する感じではないと思います。日本は今、久保以外にタレントがいないわけではありませんから」
久保はパラグアイ戦後、「代表に入ってきて一旦フラットな状態からの1試合目で、嫌でも自分の立ち位置が見えてきたからこその焦り。普段はどこか冷静に出番を待っている自分もいたけど、いろいろと考えることがあって上手く試合には入れなかった」と吐露していた。栗原氏は、久保のポテンシャルを認めたうえで、6月10日から始まるキリンカップでのアピールに期待していた。
栗原勇蔵
くりはら・ゆうぞう/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。