森保J、ブラジル戦出場全17選手「パフォーマンス査定」 劣勢の日本で“最も奮闘した1人”は?
ブラジルに0-1で黒星、出場メンバー17選手を5段階査定
日本代表は6月6日、国立競技場で行われたキリンチャレンジカップ第2戦でブラジル代表と対戦し、0-1で敗れた。4日前の同パラグアイ戦(4-1)からスタメン8人を入れ替えて臨んだ一戦は、ブラジルに押し込まれながらも持ちこたえていたが、後半32分に相手のエースFWネイマールにPKでネットを揺らされ、通算13回目での対戦で初勝利とはならなかった。
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結果を見れば、最少失点での黒星。王国ブラジル相手に森保ジャパンの各選手たちはどのようなパフォーマンスを見せたのか。出場17選手を5段階評価(最高が五つ星=★★★★★)で査定した。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小田智史)
◇ ◇ ◇
<GK>
■権田修一(清水エスパルス)=★★★☆☆
シュート18本(うち枠内12本)を浴びながら、ネイマールの強烈な一撃をセーブするなど好守を連発。ビルドアップでもブラジルのプレスに動揺せず、果敢に縦パスを通して存在感を示した。唯一の失点シーンでは、ネイマールの落ち着いたPKの前に先に動いてしまい、逆を突かれてしまった。
<DF>
■長友佑都(FC東京)=★★★★☆(→後半36分OUT)
A代表ではほとんど経験のない右サイドバックで出場。それでも、対峙したヤングスターのヴィニシウスのスピードに食らい付いてアップダウンを繰り返し、ゴール前では身をていしてシュートを防ぐなど自由を与えなかった。菅原由勢が怪我で離脱したことによる“スクランブル起用”だったが、森保監督は「対人の強さはヴィニシウスに対しても互角に戦っていた」「右サイド起用は1つオプションが増えた」と評価している。
■吉田麻也(サンプドリア)=★★★☆☆
ルーカス・パケタらとの競り合いに負けず、ブラジルの強力な圧力の中で最終ラインを統率。ビルドアップではロングフィードも通したが、縦パスを引っかけられたり、クリアが甘くなるなど、ミスも散見された。試合後には、「実力差は点差以上にあると思っている」と現実を冷静に受け止めていた。
■板倉滉(シャルケ)=★★★★☆
守備陣で最も奮闘した1人で、世界最高峰のネイマール相手に冷静に対応。プロフェッショナルファウルを交えつつ、最後の局面では身体を投げ出してブラジルのシュートを止めた。森保監督も、「1つの判断が遅れればもっと失点しておかしくないなか、決定的なピンチを防いでくれた」と貢献度の高さを称えた。
■中山雄太(ズウォレ)=★★☆☆☆
前半8分にボールカットから攻撃のチャンスを作ったが、見せ場は少なめ。後半11分には、39歳DFダニエウ・アウベスにペナルティーエリア内の侵入を許してピンチを招くなど、伊藤洋輝がA代表デビューを飾ったパラグアイ戦でインパクトを残したなかで、アピール不足に終わった。
■山根視来(川崎フロンターレ)=※出場短時間のため評価なし(←後半36分IN)
長友に代わって右サイドバックへ。うまくボールが回ってこず、攻撃に変化を加えることはできなかった。菅原由勢の負傷離脱で右SBの層が薄くなっただけに、キリンカップも視野に入れての起用となったが、ブラジル相手にどこまで通用するのか、もう少しテストしかったところだろう。