日本代表、ブラジルから歴史的勝利ならず 粘りの守備で対抗も…ネイマールPK弾で0-1敗戦
前半をスコアレスで折り返すも、後半に痛恨PK献上
日本代表は6月6日にブラジル代表と国際親善試合を行い、改装後では初となる国立競技場でのゲームはネイマールの決勝PKで0-1の敗戦。相手エースに日本戦の5試合連続ゴールを許して歴史的な初勝利はならなかった。
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日本は森保一監督が予告していた通り、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で多くの試合に出た選手がスタメン。そのなかで、最終ラインにDF板倉滉、中盤にMF原口元気、前線にFW古橋亨梧が入った。一方のブラジルは日本戦4試合連続ゴールのFWネイマールや、先日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝戦で決勝ゴールのFWヴィニシウスをはじめとした豪華なスタメンが並んだ。
戦前にも多くの選手が立ち上がりを警戒していたが、日本はブラジルのハイプレスを受けて苦しむと前半2分にはペナルティーエリア内でネイマールのヒールキックに、MFルーカス・パケタが突進。GK権田修一の逆を取るパケタのシュートが飛んだが、ゴールポストに当たって事なきを得た。
全体的にはブラジルの攻撃が増えるなかで、日本もボールを持って前に進む時間帯を作った。左サイドからFW南野拓実が切り込む形から相手のファウルやコーナーキックにつなげる場面もあったが、ビッグチャンスを作ることはできなかった。逆に、前半27分には完全に押し込まれてネイマールに得意の中央やや左サイドから強烈なミドルを放たれたが、権田のファインセーブで凌いだ。
ハーフタイムを0-0で迎えた森保一監督は、後半に向け原口に代えてMF鎌田大地を送り込んだ。前半同様ブラジルにゴール前へ攻め込まれる場面は多くなったが、日本は後半13分に右サイドを突破してDF長友佑都の際どいクロスが入ったがゴールにはつながらず。後半27分にはカウンターで南野が敵陣に切り込み、そこをフォローした厚みある攻撃から最後はFW伊東純也がボレーで狙うなど、数少ないながらも流れの中でのチャンスも作った。
両チーム交代を行うなか、ブラジルはFWガブリエル・ジェズスやFWリシャルリソン、日本はFW堂安律やFW三笘薫が投入され攻撃陣にフレッシュな選手が増えた。そうしたなかで後半30分、ブラジルがゴール前に攻め込んだ局面でシュートを打とうとしたリシャルリソンにMF遠藤航が寄せたプレーがPKの判定に。これをネイマールがゆっくりとした助走から権田の逆を突くシュートを決め、後半32分の先制ゴールになった。
日本は三笘が1対1の仕掛けでスタジアムを沸かせる場面もあったが、最後までブラジルゴールに迫ることができずこのまま0-1で敗戦。サッカー王国を相手に歴史的な初勝利を挙げることはできなかった。