ブラジルは日本戦へ「真剣モード」 闘莉王、森保ジャパン撃破へ“必勝態勢”と分析

韓国戦では5得点を奪ったブラジル代表【写真:Getty Images】
韓国戦では5得点を奪ったブラジル代表【写真:Getty Images】

「闘莉王TV」で日本対ブラジル戦生配信、王国のスタンスを闘将が分析

 日本代表は6月6日に新国立競技場でブラジル代表戦を迎える。過去12試合で日本は10敗2分というセレソン相手に、森保ジャパンはどんな戦い方をすべきなのか。ブラジル出身でカナリア軍団を誰よりも知る、元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏にブラジル戦の見方を聞いてみました。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部/全2回の1回目)

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 現在生まれ故郷のブラジル・サンパウロ州で実業家として活躍している闘莉王氏。親善試合だが、特別な思いがあるという。

「ブラジル戦は個人的にスペシャルな試合。2つの祖国の激突ですからね。現役生活最大の心残りは日の丸を背負って、ブラジル戦に出場できなかったこと。ブラジルでもこの試合は話題になっています。地元の仲間は当然熱狂的なセレソンのサポーター。彼らの前ではあまり大きな声では言えませんが、当然日本を応援します」

 自身の公式YouTubeチャンネル「闘莉王TV」でブラジル戦キックオフに合わせて生配信することを決定した闘将はこう語った。ブラジル戦の見どころを前に気になるのは、まずチッチ監督がどんな先発布陣で臨むのか、だそう。

「チッチ監督もメンバー固定の方針が強いタイプ。そんななかで、韓国戦でブラジルはベストメンバーを出してきました。6人途中交代しましたが、ネイマールも後半33分まで引っ張っています。中3日の日本戦でベストメンバーを出してくれるのか? サイドバック以外は控えも充実しているブラジルですが、せっかくだから最強のセレソンを試合の頭から見たい。チッチ監督に僕からもお願いしたい」

 2日の韓国戦では5-1で快勝したが、試合前には遊園地や繁華街で豪遊するニュースはブラジル国内でも話題になっていたそう。相当なご旅行モードと思いきや、親善試合でも本気にならざる得ないブラジルならではの理由があるそうです。

「選手や監督のせいではないのですが、ワールドカップ(W杯)カタール大会に向けての貴重な準備期間をなぜアジア遠征に費やすのかという意見がファンとメディアから向けられています。W杯本大会のグループステージでアジアの代表国と同組ではないのになぜなのか? 試合数が限られるなか、もっとレベルの高い欧州のチームと準備しないのか? という厳しい声もあります。

 だからこそ、ブラジル代表は国民に示さないといけない。韓国戦でも見せましたが、彼らの本気度はそこにあると思います。ブラジルでもパーティーのニュースは話題になりましたが、オンとオフの切り替えはブラジルならでは。チッチ監督も日本戦でも真剣モードでしょう」

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