日本代表OB玉田圭司が明かすブラジル戦ゴールの“鍵”「中盤の構成を変えないと」 W杯戦士が1トップに推すのは?

元日本代表FW玉田圭司氏(※写真は2021年長崎時代)【写真:Getty Images】
元日本代表FW玉田圭司氏(※写真は2021年長崎時代)【写真:Getty Images】

南アフリカW杯を経験したからこそ…ブラジル戦は「あんまりいい試合しない方がいい」

 2006年のドイツW杯、日本はブラジルと対戦し、1-4で敗れた。この一戦で唯一のゴールを決めたのが玉田氏だ。10年には南アフリカW杯を経験し、ベスト16入りに貢献した。2大会連続で出場したW杯。世界的な大会を前に臨む強豪との一戦では、意外な試合展開を期待している。

「ブラジル相手にあんまりいい試合しない方がいい気がする。やれるんじゃねえか、と思っちゃったらいけない。いろいろ課題が出た方がいいと思うし、そのなかでいろいろ試すことができれば、意義があると思う」

 10年の南アフリカW杯前に日本代表は強化試合で4連敗を喫した。本大会では「負けるのでは」という雰囲気が漂い、チームは思い切って戦い方の方向転換をした。自身の弱さを受け止め、守備を徹底。結果、ベスト16入りという好成績を収めた。

 森保ジャパンで海外組を招集できる親善試合は、ブラジル戦を含めてW杯まで残り5試合。最終メンバーへの生き残りを懸けてサバイバルの意味も持つ一戦となるなか、今の自分たちの立ち位置がしっかりと分かる戦いとなるよう玉田氏も強く願っている。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)

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玉田圭司

たまだ・けいじ/1980年生まれ、千葉県出身。名門・習志野高校から99年に柏レイソルへ入団。プロ5年目で主力に定着し、2桁得点をマークした。2004年に日本代表へ初招集。名古屋グランパスへ移籍した06年にはドイツW杯へ出場し、第3戦ブラジル戦でゴールを決めた。10年南アフリカ大会でW杯2大会連続出場。国際Aマッチ通算72試合16得点を記録した。セレッソ大阪、V・ファーレン長崎にも所属し、Jリーグ通算511試合131得点した左利きのストライカー。21年に現役を引退した。

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