森保Jパラグアイ戦出場17選手を金田喜稔が採点 「輝きを取り戻した」&「空回り」の“明暗”選手は?
田中碧のゴールに詰まった“凄さ”「ぎりぎりまで相手GKに悟らせない田中が一枚上手」
<途中出場>
■板倉 滉(シャルケ/←ハーフタイムIN)=★★★★☆(4つ星)
シャルケで安定したパフォーマンスを見せており、今や不安なくプレーを見ていられる。遠藤に比べるとアンカー役としてはやや物足りないが、代役としては十分の出来。複数のポジションをこなせるユーティリティー性もあるだけに、今のままアピールし続ければ本大会のメンバー入りも十分ある。
■中山雄太(ズウォレ/←ハーフタイムIN)=★★★★☆(4つ星)
高精度キックが武器ながら、スタメン定着を狙うには安易なミスパスはなくさないといけない。伊藤に比べると、やや存在感は薄かった。総合的な能力は高く、プレー全般のレベルは高いだけに、不意に出る安易なプレーがなくなれば一層評価は高まる。
■前田大然(セルティック/←ハーフタイムIN)=★★★☆☆(3つ星)
ゴールを取ってアピールする立場なので、チャンスを生かす以外にない。決定的なチャンスもあっただけにアピールに失敗した感は否めない。現状だとやや厳しい立場だろう。
■田中 碧(デュッセルドルフ/←後半16分IN)=★★★★☆(4つ星)
ゴール場面は、ファーストタッチ、身体の向き、シュートの振りなど、すべてが良かった。左右どちらに蹴るか、ぎりぎりまで相手GKに悟らせない田中が一枚上手だった。止める・蹴るのレベルが高水準であり、改めて凄さを見せつけた。
■久保建英(マジョルカ/←後半26分IN)=★★★☆☆(3つ星)
右ウイングに入ったが、やや空回りしていた印象だ。アピールしたい気持ちが前に出ていたが、結果的にプレーの怖さはなかった。焦りも少なからずあるだろうし、そんな気持ちがプレーに出てしまったのかもしれない。
■古橋亨梧(セルティック/←後半37分IN))=時間が短く評価なし
出場時間は短かったが、その中でも動きで違いを作ろうとしていた。この試合では試運転のような感じだろう。ブラジル戦でどんなプレーを見せるのか、そこに注目したい。
金田喜稔
かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。