失意のリオ世代に求められる五輪後の反骨心 “3戦全敗”を糧に進化を遂げた北京世代からの金言

浦和でプレーする北京五輪経験者2人の証言 「世界との物差しができた大会」

 リオデジャネイロ五輪における日本代表の戦いは、1勝1分1敗の勝ち点4、グループ3位で敗退という結果に終わった。この大会をもって、オーバーエイジ枠の選手たちを除くU-23世代の選手たちは、年代別代表での活動を終了。これからは年齢の区別がないA代表へと戦いの場を移し、ワールドカップ出場を目指していくことになる。

 近年、A代表の中核を担っているのは、1985~88年生まれの選手で構成された北京世代のメンバーたちだ。2008年に開催された北京五輪に本田圭佑(ACミラン)や長友佑都(インテル)、岡崎慎司(レスター)、内田篤人(シャルケ)、香川真司(ドルトムント/89年生まれだが飛び級で参戦)ら、現在欧州でプレーする多くの選手が出場。Jリーグ在籍選手でも西川周作(浦和)や森重真人(FC東京)らA代表の常連が名を連ねていたが、結果は3戦全敗。アメリカに0-1、ナイジェリアに1-2、オランダに0-1という惨敗ぶりで、日本が1996年アトランタ五輪から今回のリオ五輪まで6大会連続出場を続けるなかで、唯一の未勝利での敗退となっている。

 彼らはいかにして、年代別代表の集大成となる五輪での屈辱を糧に成長してきたのか。そこに2大会ぶりのグループリーグ敗退となり、失意を味わったリオ世代の選手たちの、進化へのヒントが隠されている。

 昨季レスターでプレミアリーグ初制覇の偉業を達成した岡崎よりも前に、イングランドのクラブであるサウサンプトンに在籍し、現在は浦和でプレーする李忠成は、北京での経験を「世界との物差しができた大会」と振り返った。

 

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