アーセナルの来季補強“急務” 冨安健洋ら主力不在で急降下…英メディア指摘「トップ4入り台無しにした」

アーセナルは来季CL出場権を逃す【写真:Getty Images】
アーセナルは来季CL出場権を逃す【写真:Getty Images】

怪我人の影響もあり来季CL出場権“逸”、選手層の問題を現地指摘

 アーセナルは今季プレミアリーグを5位で終え、2016-17シーズン以来となるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得をあと一歩のところで逃した。英メディアは中心選手の負傷離脱が手痛い打撃になったとし、補強の必要性を説いている。

 今季のアーセナルは開幕前のオフに大型補強を敢行。日本代表DF冨安健洋やMFマルティン・ウーデゴールなど20代前半の若手選手6選手を一挙に獲得し、大きな若返りと戦力アップを実現させた。新戦力のうちGKアーロン・ラムズデールを筆頭に、右サイドバックの冨安、センターバックのDFベン・ホワイト、プレーメーカーのMFウーデゴールと4人はレギュラーに定着していた。

 最後までトップ4入りの可能性を残していてアーセナルだったが、トッテナム戦(0-3/5月12日)、ニューカッスル戦(0-2/5月16日)の連敗が響いて5位に転落。最終的にはCL出場圏内の4位を宿敵トッテナムに奪われる結果となった。

 英衛星放送「スカイ・スポーツ」はアーセナルの今夏の移籍マーケットでの動向について特集。補強が急務とされているのはフランス代表FWアレクサンドル・ラカゼットの退団が濃厚となっている前線だが、その一方で同局のサム・ブリッツ記者は主力選手の負傷がシーズンの明暗を分けるポイントになったとして、両サイドバックと中盤センターの補強についても次のように指摘している。

「キーラン・ティアニー、トーマス・パーティー、冨安健洋の負傷は彼らのトップ4入りのチャンスを台無しにした。セドリック・ソアレス、アルベール・サンビ・ロコンガ、ヌーノ・タヴァレスはレギュラーで活躍するのはまだ一貫性に欠ける、あるいは経験が浅いため、木曜から日曜のフットボールで戦うためには十分なバックアッパーのオプションが必要だ」

 多くのコンペティションを勝ち抜くほどに中2日でのゲームも多くなる過密日程の中で、今季のアーセナルは選手層に不安を抱えていた。

 加入1年目で不動のレギュラーとなった冨安にしても、ふくらはぎの負傷で今年1月からおよそ3か月間の離脱を余儀なくされ、復帰した後にも今度はハムストリングを傷め最終節を欠場するなど最後はコンディションとの戦いとなった。左サイドバックと中盤センターでそれぞれレギュラーのティアニーとトーマスも怪我との戦いに苦しんでいただけに彼らの負担を減らす必要はあるだろう。

 サイドバックではボローニャのDFアーロン・ヒッキー、レスターのMFユーリ・ティーレマンス、ウォルバーハンプトンのMFルベン・ネヴェスといった名前が候補に挙がっている。昨夏に続く大型補強も噂される“ガナーズ”はチームの不足を補うためのターゲットを射止めることができるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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