【日本代表】パラグアイ戦スタメン考察 鎌田の“インサイドハーフ起用”推奨、南野“孤立化”の解消へ期待

パラグアイ戦の日本代表スタメン考察【画像:FOOTBALL ZONE】
パラグアイ戦の日本代表スタメン考察【画像:FOOTBALL ZONE】

6月シリーズテストマッチの初戦、選手の起用法とシステム選択に注目

 日本代表はカタール・ワールドカップ(W杯)を見据え、6月に4試合のテストマッチに臨む。その初戦となるパラグアイ戦(札幌ドーム)を2日に控えるなか、注目ポイントの1つとなるのが選手の起用法とシステムの選択。ここでは、パラグアイ戦での推奨メンバーとシステムを考察する。

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 日本(FIFAランキング23位)は、今年11月に開幕するカタールW杯に向けた強化の一環として、2日から14日にかけて国内で計4試合の国際親善試合を実施。先立って行われるキリンチャレンジカップでは、FIFAランキング50位のパラグアイ(札幌ドーム)、同1位のブラジル(国立競技場)と対戦する。

 この強化試合に向けて、森保一監督は「W杯に向けてオプションを作ることをやっていければ」と述べており、戦い方や起用法の幅をいかにもたらせるかがポイントとなる。その意味で注目される1つが、昨年11月以来の代表復帰となったMF鎌田大地(フランクフルト)の起用法だろう。

 鎌田は今季、所属クラブで尻上がりに調子を上げ、UEFAヨーロッパリーグ(EL)では5得点1アシストをマークし、クラブの42年ぶり2度目の優勝に貢献した。日本代表の現システム(4-3-3)で起用されたことはないが、「インサイドハーフ、トップ下が今の我々の戦いの中ではハマるかなと思っている」(森保監督)と言うように、選択肢の1つとなっているのは間違いない。

 現状、4-3-3のインサイドハーフにはMF守田英正(サンタ・クララ)とMF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)が君臨。アンカーのMF遠藤航(シュツットガルト)を加えたトリオが攻守に幅を利かせており、このままいけばW杯本大会でも主軸となる可能性が高い。

 それでも、今回はあくまでテストの場だ。鎌田本人が「できるポジションだと思う」というインサイドハーフでの起用を試すのも一考で、怪我を抱える守田の代わりとして配置し、いまだ機能しているとは言い難い左サイドからの攻撃の活性化へ期待したい。

 4-3-3の左ワイドは現状、MF南野拓実が一番手に君臨も、最終予選を通じて“孤立化”が際立った。この点について主将のDF吉田麻也(サンプドリア)も「距離感が右に比べて良くない気がしている。特にタクミがボールを受けた時に連動する動きがほとんどない」と課題を口にする。

 南野がボールを受けても、そこからの打開策を欠いたのは事実。周囲との連動性をどう磨いていくかが問われるなかで、チャンスメイクに優れる鎌田に、鋭い動き出しを売りにする南野の特性を活かしてもらう手はありだろう。システムは4-3-3だが、状況に応じて鎌田がトップ下に移行し、可変させても良い。

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