激震のインテルを襲った災難 豪雨で親善試合が中止、F・デブール新体制初の実戦機会を失う

マンチーニ電撃退任から続く負の連鎖 ボルシアMG側が中止を申し入れ

 ドタバタ続きのインテルに、さらなるトラブルが舞い降りた。10日、インテルはドイツ・ブンデスリーガのボルシア・メンヘングラードバッハと親善試合を実施する予定だったが、試合会場のイタリア・アンコーナが豪雨に見舞われ、試合は中止になった。

 インテルは8日に経営陣と対立したロベルト・マンチーニ監督と電撃的な契約解除となり、オランダの名門アヤックスで昨季まで手腕を発揮していたフランク・デブール監督と3年契約を結んだばかりだった。10日の親善試合は、新監督がチームメンバーの現状を実戦で把握することも含め、重要な試合と位置付けられていた。

 しかし、そうした思いは天に届かなかったようだ。試合会場のアンコーナはキックオフ前から4時間以上にわたって豪雨に見舞われた。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が「試合を行うのに現実的なピッチ状態ではなくなった」と報じたほどの雨により、両チーム協議の末に試合の見送りが決まった。ボルシアMGは、U-23日本代表FW久保裕也が所属するヤングボーイズ(スイス)とのUEFAチャンピオンズリーグプレーオフを控えているため、負傷者などが出る恐れから中止を主張したという。

 インテルの日本代表DF長友佑都は、このデブール監督の初陣を右サイドバックとしてスタメン出場すると現地メディアで予想されていたが、その機会も流れることになった。インテルは13日にインターナショナル・チャンピオンズカップでスコットランドの名門セルティックと戦うが、21日のリーグ開幕戦キエーボ戦に向かう前の実戦はその1試合のみという状況になった。

 

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