「同じミスをしないでくれ!」 闘莉王が最終戦の日本を称えるからこそ嘆く、初戦の自滅ぶり

14年ブラジルW杯と「同じミスをした」

「4年に一度の世界大会で、本当に悔いが残る終わり方だ。短期決戦では初戦の入り方が大事だと言われている。これはセオリーだ。それなのに、なぜ日本は初戦であんな酷かったのか。なんで自滅してしまったのか。最後の最後、いつも自分は言っている。守備が大事。ゼロで抑えると勝てる。日本が勝つ時は1-0。この日(スウェーデン戦)もそうだった。

 日本サッカー界にとっては初の五輪じゃない。いろいろな五輪を経験しているし、五輪代表としての蓄積がなければいけない。短期決戦で勉強しながら勝つなんて、そんな甘い展開はそうそうない。初戦のDF陣の自滅ぶりを見ると、ちゃんと準備ができていなかったのではないか、と感じてしまう。五輪だけじゃない。前回のブラジルW杯でも日本は失敗した。初戦から一段一段ギアを上げていくなんて戦い方を、日本はまだできない。同じミスを繰り返さないでほしい」

 闘莉王はこのように、初戦の入り方に失敗した手倉森ジャパンについて熱く語った。キックオフ7時間前に試合会場のマナウス入りしたナイジェリアは、明らかに精彩を欠いていた。だが、日本は精神的な平静さを失い、GKとDFラインが信じられないようなミスを繰り返し、相手にゴールを次々とプレゼントし続けた。

 だが苦言を呈す闘莉王にも、12年前の苦い記憶がある。

 

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