久保建英、マジョルカ退団説が強まる訳 スペインメディアが挙げる“2つの理由”とは?
2.7億円のレンタル料とアギーレ監督の起用法が課題
スペイン1部マジョルカの日本代表MF久保建英は、6月末でレンタル期間が満了となる。保有権を持つレアル・マドリードに戻るかどうかの去就が注目されているなか、現地メディアは、「経済的な理由」と「アギーレの起用法」の観点からマジョルカ退団の可能性が高いとしている。
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2019-20シーズン以来2度目となるマジョルカへ加入した久保。現地時間5月22日に行われたリーガ・エスパニョーラ最終節オサスナ戦(2-0)で出番はなかったが、チームは無事に残留を果たし、自身も公式戦31試合に出場して2得点3アシストという結果を残した。
レアル加入以降、3シーズン続けてレンタルに出ており、来季こそレアルでという期待も膨らむ。しかし、レアルに戻るうえで絶対条件になっているEU圏外枠に関して、依然としてFWヴィニシウス・ジュニオール、FWロドリゴ、DFエデル・ミリトンのブラジル代表選手が3枠を占めているのは変わらず、現時点で空きはない。
マジョルカもハビエル・アギーレ監督が続投の意向を示しているなかで、来季の構想話がメディアを賑わせている。スペインで唯一の英字日刊紙「Majorca Daily Bulletin」は、「10人もの“新顔”がやってくる可能性がある」と新戦力候補について検証する一方で、退団の可能性がある選手にも言及。そのなかで、久保についても触れている。
「マジョルカを去る可能性が高いのはタケ・クボだ。一番は経済的な理由であり、2番目にアギーレ監督はラスト4試合でスタメンとして起用していない。クボの保有権を持つレアル・マドリードはレンタル料として200万ユーロ(約2億7000万円)を要求しており、それはリーグ戦1得点1アシストの選手に対しては高額なものだ。もちろん、彼がいることで多くのスポンサーをもたらしており、(ユニフォームスポンサーの)『αGel』は年間100万ユーロ(約1億4000万円)を支払った。一方で日本のテレビ視聴者がいなくなることで、来季午後2時キックオフの試合がなくなる可能性がある。同じことはイ・ガンイン目当ての韓国に対しても言える」
マジョルカでのレンタル延長の可能性は日に日に増えている久保。レアルでプレーできるのか、それとも別のチームを探すことになるのか、大いに注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部)