宿敵間を移籍した二人の“裏切り者”に迫る直接対決 ドルトCEOは異例のブーイング自粛要請

「彼は8年半チームの頂点にいた」

 ルールダービーを戦う“シャルケの至宝”ドイツ代表FWサネが、今夏マンチェスター・シティに移籍した例を引き合いに出したヴァツケ氏だったが、同じ下部組織出身の生え抜きの流出劇でも、ゲッツェは移籍先が同リーグのクラブで、タイトル争いを演じる最大のライバルであるバイエルン。しかも、2012-13シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝での直接対決を前に移籍が発表されていた。「ゲッツェは下部組織出身者の中核だった。彼が移籍した時はとても落胆したが、悪いことをしたわけではない」と語ったヴァツケ氏は、フンメルスへのブーイング中止も求めた。

 「ブーイングが起きないことを求めている。彼は8年半チームの頂点にいた。選手のみならず、個性としてもだ」と力説した。ドルトムントは大型補強を展開し、サポーターにもオフの強化部の働きに満足感が広がっている。

 だが裏切りの移籍に関しては、話は別のようだ。ドルトムントとバイエルンの間を入れ替わる形となったフンメルスとゲッツェに対して、サポーターがどのような対応を行うのかが注目される。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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