アーセナル、ブラジル19歳FWとの合意は破談? ウォルバーハンプトンが法的措置を要求と英紙報道
サンパウロのFWマルキーニョスはアーセナルと移籍金4.8億円で合意のはずが…
日本代表DF冨安健洋が所属するイングランド1部アーセナルは、ブラジルの名門サンパウロからブラジルで最も評価の高い選手の1人と注目される19歳のFWマルキーニョス獲得で合意したと報じられていたが、この契約が一転して破談となる可能性が浮上している。同じプレミアリーグのウォルバーハンプトンが先に獲得していたとして、法的措置を求めているという。ブラジルの逸材をめぐる争いは波紋を広げているようだ。英紙「デイリー・メール」が報じた。
19歳のマルキーニョスはブラジル国内ではすでに話題のタレントだ。サンパウロでは通算41試合に出場し、4得点3アシストをマーク。左利きで、中央でもウイングでもプレーできる。サンパウロは2019年にマルキーニョスと5年契約を結んだが、未成年の選手は3年契約しか結べないFIFA(国際サッカー連盟)の規定により、この契約が有効なのは今季限りまでで今夏にはフリーエージェントになるという。
そうしたなかで、マルキーニョスはアーセナルへの加入で合意。移籍金300万ポンド(約4億8000万円)を支払って移籍が成立すると見られていた。メディカルチェックを受けるため、すでに渡英したとも伝えられている。
しかし、これに待ったをかけたのがアーセナルと同じプレミアリーグのウォルバーハンプトンだ。“ウルブス”はアーセナルよりも先にマルキーニョス獲得で合意に達し、すでに事前契約も交わしていたという。サンパウロとの契約は今年7月12日で満了となり、その後7月14日からウルブスとの契約が開始される予定だったが、それを知りながらサンパウロはアーセナルから報酬を受け取っていた疑惑もあり、ウルブスはサンパウロとアーセナルに対して法的措置を検討しているという。
ブラジルが生んだ新たなスター候補として注目を集めているなかで、英紙「デイリー・ミラー」によれば、サンパウロを率いるロジェリオ・セニ監督はマルキーニョスの移籍を許可したクラブの決断に激怒しているとも伝えられるなど、波紋を広げている。
泥沼化の様相を呈してきたマルキーニョスの去就だが、果たしてどのような決着となるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)