ホーム7戦未勝利の清水、眠気が吹っ飛ぶプレーも拭えない“なぜ” 「やっているサッカーは間違っていない」の声
選手が揃った今、2年連続で降格の危機を救った柔軟采配に期待
平岡監督は「アグレッシブかつフレキシブルに戦う」と今シーズの新体制発表会の第一声で語ったが、アグレッシブさは試合で見られるようになったがフレキシブルさはまだ見られていない。怪我などで選手が揃わなかったことで本当にやりたいことがここまではできていないのではないだろうか。選手起用しかり、フォーメーションしかり、選手が復帰し揃った今は、その柔軟性を生かした2年連続で降格の危機を救った采配ができることだろう。
まだ上位とも、もちろん下位ともそこまで勝ち点差が開いていないのも事実。何かのキッカケがあればチームは上昇気流に乗ることができるはずだが、それこそがここまで待たされている「ホーム初勝利」になるのではないかと思っている。
今節、湘南ベルマーレがヴィッセル神戸に勝利(2-1)したことでホーム未勝利は18チーム中、清水だけとなった。「やっているサッカーは間違っていない」という声は現場からもフロントからもサポーターからも聞こえてくる。毎年同じことの繰り返しのようにも思えるが、今シーズンこそそれが本物であることをクラブが一丸となって証明してくれることを期待している。
(Sの極み・下舘浩久 / Hirohisa Shimodate)
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下舘浩久
しもだて・ひろひさ/1964年、静岡市(旧清水市)生まれ。地元一般企業に就職、総務人事部門で勤務後、ウエブサイト「Sの極み」(清水エスパルス応援メディア)創設者の大場健司氏の急逝に伴い、2010年にフリーランスに転身。サイトを引き継ぎ、クラブに密着して選手の生の声を届けている。