補強費わずか18億円のミランが本田の売却を再検討 英独の数クラブに売り込み開始か

中国企業グループへの身売り合意も、現時点では資金が枯渇

 ACミランの日本代表FW本田圭佑が、今夏の移籍市場での放出候補に再浮上しているという。イタリアのサッカー情報サイト「カルチョメルカート・コム」が「ミランが最も欲しているのは現金収入だ」とミランの補強戦略を特集している。

 ミランは先日、中国の企業グループへ親会社であるフィニンベスト社の株式99%以上を売却する交渉が基本合意に達した。その総額は日本円にして800億円を超えるが、最終的な契約締結前の現時点で使用できる補強はわずかに1500万ユーロ(約18億円)でしかないという。これは、補強費と考えるにはあまりにも少額であり、シーズン開幕前の駆け込み補強もままならない状況にある。

 ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督の補強リクエストは、中盤に一人とサイドアタッカーが一人だという。現時点で移籍金を獲得できる放出話は、コロンビア代表FWカルロス・バッカのウェストハム行きで、ウェストハムはバッカに対して年俸500万ユーロ(約6億円)を提示して再オファーをしているという。これがまとまれば一定の収入を得られるが、新監督のリクエストに応じるには不足だ。

 そこで、さらなる放出に手を付ける必要があり、そのうちの一人に本田が再浮上しているという。スペインのセルタとプレミアリーグのチェルシーから獲得の興味を示されているGKディエゴ・ロペス、ロシアのゼニトから打診のあるFWルイス・アドリアーノに加え、本田の売却先を探し始めたとレポートされている。

 

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