セビージャ清武、レアル撃破ならず… UEFAスーパー杯でフル出場デビューも延長2-3の逆転負け
日本人選手の鬼門で輝きを放つ予感
後半に入っても清武やビエットらが連動して攻撃を組み立て、セビージャが中盤を支配する時間帯が続いた。レアルは同17分にFWベンゼマ、同20分にMFモドリッチと主力級を次々に投入。しかし27分にペナルティエリア右でFWビトロが突破を図るとセルヒオ・ラモスが引き倒してしまい、PKの判定が下る。これをMFコノプリャンカが落ち着いて右隅に決め、セビージャが2-1と勝ち越しに成功した。
レアルは1点ビハインドとなった直後にコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスを投入して本気モードとなった。そしてアディショナルタイムに、右サイドからのクロスを攻撃参加したセルヒオ・ラモスが頭で合わせて、土壇場で2-2の同点とした。
延長前半3分にはDFコロジエチャクがこの日2枚目の警告を受けて退場となり、セビージャは残り時間を10人で戦うことに。同9分にはセルヒオ・ラモスが再びゴールネットを揺らしたがファウルがあったために、ノーゴールの判定となった。
延長後半2分にはベンゼマのパスに対してゴール前に走り込んだハメス、同6分にはバスケスがチャンスを迎えたがセビージャGKが好セーブ。しかし、同14分にDFカルバハルが右サイドからドリブルですり抜け、最後は右足アウトサイドで蹴り込んで決勝点を奪い取った。
セビージャ移籍1年目の清武にとっての欧州初タイトルはならなかったが、新天地でのデビュー戦で120分間奮闘し、“白い巨人”を脅かした堂々のパフォーマンスは今後に向けて大きな一歩となったはずだ。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
page1 page2