トッテナムFWソン・フンミン、アジア人初のプレミア得点王に同僚も称賛 「今シーズンは格が違った」
最終節で2ゴールを挙げ、通算23得点でリバプールFWサラーとタイトルを分け合う
イングランド1部トッテナムの韓国代表FWソン・フンミンが今シーズン23得点を決め、リバプールのエジプト代表FWモハメド・サラーとともにプレミアリーグ得点王を獲得した。アジア人として初の快挙を成し遂げたストライカーを“相棒”のイングランド代表FWハリー・ケインも「格が違った」と称賛している。
最終節を迎えた時点で得点王争いはサラーが22得点で単独トップ。ソン・フンミンはそれを1点差で追っていた。
最終節が全試合同時キックオフだったなかで、トッテナムのソン・フンミンは3-0と大きくリードしたノリッジ・シティ戦の後半25分に得点。さらにその5分後にもネットを揺らし、この時点でサラーを逆転して得点ランクトップに浮上した。トッテナムはそのまま5-0で勝利し、4位で来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権(CL)を獲得した。
一方で、リバプールのサラーはウォルバーハンプトン戦でベンチスタート。1-1で迎えた後半13分からピッチに立つと、同39分に勝ち越しゴールを決めた。首位マンチェスター・シティがアストン・ビラに勝利したため逆転優勝は叶わなかったが、リバプールは3-1で勝利を収めている。
この結果、サラーとソン・フンミンは23得点で並び、得点王の同時受賞となった。サラーは2018-19シーズン以来3度目、ソン・フンミンは自身初のタイトルとなった。トッテナムは公式サイトで「ソン・フンミンが歴史を作った」と韓国代表FWの快挙を称えている。
また、ソン・フンミンとは抜群のコンビネーションの良さを見せる同僚のイングランド代表FWケインは試合後、自身のツイッターでソン・フンミンとの2ショット写真を公開。「おめでとう、ソニー。(得点王獲得は)極めて当然のこと。今シーズンは格が違った」と絶賛のコメントを添えた。
なお、米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」によれば、タイトルを分け合ったサラーがPKで5得点を決めているのに対してソン・フンミンはPKでの得点はなし。23得点のうち、利き足とは逆の12得点を左足で、残りの11得点を右足で決めたという。
また、韓国人のソン・フンミンのタイトル獲得により、イングランド、オランダ、フランス、アルゼンチン、エジプト、コートジボワール、ブルガリア、ガボン、ポルトガル、セネガル、ウルグアイ、トリニダード・トバゴに次いで、13カ国目のプレミアリーグ得点王誕生となったようだ。