アーセナル、逆転でのCL出場権獲得に暗雲 「冨安がいれば勝つチャンスがより大きくなっていた」
最終節で勝利し、トッテナムが勝ち点を落とさない限り逆転は起こらない
アーセナルの日本代表DF冨安健洋は、負傷による再離脱でプレミアリーグ最終節エバートン戦への出場が危ぶまれている。英メディアも“ワールドクラス”の冨安不在がアーセナルにとっての痛手になると悲観している。
冨安は今年1月から4月半ばまでふくらはぎの負傷で戦線離脱。4月23日に行われたプレミアリーグ第34節マンチェスター・ユナイテッド戦(3-1)でおよそ3か月間ぶりに復帰を果たしていた。直近4試合はスタメン出場を続けてきたが、前節ニューカッスル戦(0−2)で前半途中に負傷交代となり、状態が心配されている。
英紙「ザ・タイムズ」によれば、現地時間5月22日に行われるプレミアリーグ最終節エバートン戦は欠場が濃厚と報じられた。上位4チームに与えられる来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得を目指すアーセナルだが、2連敗中で5位に転落。最終節で4位トッテナムを逆転するためには勝利が最低条件となるが、その重要な一戦で守備のキーマンである冨安が不在となる可能性が高い。
英メディア「HITC」は「ザ・タイムズ」紙の報道と、過去のインタビューで同僚のイングランド代表DFベン・ホワイトが冨安を「ワールドクラス」と称したことを踏まえて「ワールドクラスのアーセナルDFはエバートン戦を欠場する可能性大」とレポート。冨安を「プレミアリーグ最高のライトバック(右SB)で、シーズン前半は素晴らしかった」と称したうえで、「ガナーズにとっては手痛い欠場」と伝えている。
4位のトッテナムは勝ち点68、5位のアーセナルは同66で最終節を迎える。アーセナルが勝利し、トッテナムが勝ち点を落とすケースでしか逆転は起きないが、トッテナムの相手は降格が決まっている最下位のノリッジ・シティだ。また、勝ち点が並んだ場合には得失点差で順位が決まるが、これはトッテナムが24に対し、アーセナルは9と大きな開きがあり、ここでの逆転は絶望的だろう。
こうした状況について、同メディアは「アーセナルが最後のCL出場権確保のために4位に入る可能性は低い。しかし、冨安がチームにいれば、ガナーズがエバートンに勝つチャンスがより大きくなっていたはず」と日本代表DFの不在を嘆いていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)