「フジハルからの贈り物」 米メディアもコロンビア戦の痛恨オウンゴールを報じる

反撃態勢に入るなかで喫したまさかの2失点目

 リオデジャネイロ五輪グループリーグ第2戦のコロンビア戦でDF藤春廣輝が喫した衝撃的なオウンゴールは、日本だけでなく世界でも報じられている。米放送局「NBC SPORTS」は、「コロンビアはフジハルからの贈り物で2点目を得た」と報じている。

 コロンビア戦、日本は試合の主導権を握りながらも後半14分にMFテオフィロ・グティエレスに先制点を許した。そしてその6分後、日本中がまさかのシーンを目の当たりにした。

 コロンビアMFアーレイ・ロドリゲスのシュートをGK中村航輔が弾いたこぼれ球に対し、藤春がクリアか見送るか判断に迷ったところでボールを右足に当ててしまい、DF植田直通のクリアも及ばずオウンゴールと判定された。

 反撃態勢に入ろうとするなかでの痛恨の2失点目となったが、同局はまさかの失点シーンについて詳細に触れている。

「先制点から3分後、コロンビアはヒロキ・フジハルからの贈り物で2点目を得た。ナカムラがロドリゲスのシュートを足でかき出し、フジハルは跳ね返りをクリアしようとしたが、彼の体を越えてボールは転がっていった。彼はぎこちない動きで、自陣のゴールへボールを戻す選択をした。味方DFはそれをクリアしようとしたものの、ラインを越えてしまい、コロンビアは2-0となった」と事細かに描写し、まさかのオウンゴールを伝えている。前半から相手アタッカーに反転されてシュートを放たれるなど、この日の藤春は安定感を欠いており、終盤にはDF亀川諒史と交代させられた。

 試合はFW浅野拓磨、MF中島翔哉のゴールで2-2のドローとして第3戦のスウェーデン戦に決勝トーナメント進出への可能性を残したが、傷心の藤春に汚名返上のチャンスは巡ってくるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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