闘莉王がコロンビア戦の奮闘称えるも手倉森采配に疑問 「なぜ勝ちにいかなかったのか」
同点で迎えた後半35分にSB同士を交代
自陣ゴール前のノープレッシャーの場面で、藤春は急に体をこわばらせ、トラップしたボールが無人のゴールに流れた。痛恨のミスを犯した藤春は、2-2に追いついた後の後半35分に、3人目の交代で亀川と代わりベンチに下がった。闘莉王は、このサイドバック同士の選手交代にも首を傾げている。
「3人目の交代で、藤春をなぜ代えたのだろう。藤春も挽回のチャンスに燃えていた。自分なら前線か中盤の選手を一枚削って、フレッシュな鈴木を入れたと思う。前の選手はプレスをかけ続けていて疲れていた。日本の流れだったので、勝負すべきだと個人的には思った。勝ちにこだわるという選択肢もあった。ドローで最終戦勝負という考え方もある。
自分は初戦で自滅した後、ここで勝たなければ自力突破の芽がなくなる。ここは勝ちにこだわるべきだと思った。(試合前の段階で)ナイジェリアは2勝して1位通過が決まっている。最終戦のコロンビア戦では気合いを入れて試合には入らないと思う。決勝トーナメントに向けて、なるべく主力を温存しようという考えが働くと思う」
ナイジェリア戦でゴールを決めた鈴木武蔵(新潟)を、最後まで起用しなかったことを闘莉王は悔やんでいた。
「次の試合の結果がすべて。3試合目の結果で、このコロンビア戦のドローが良かったのか、悪かったのか全てを物語る。結果でしかサッカーは計れない。1次リーグ突破を決めることができれば、この作戦を取った監督が正しかったということ。逆にスウェーデンに勝ったのに突破できなければ、監督の戦略ミスということになる」