闘莉王がコロンビア戦の奮闘称えるも手倉森采配に疑問 「なぜ勝ちにいかなかったのか」
2点ビハインドを追いつく「立派な試合だった」が、選手交代に納得できず
元日本代表DF田中マルクス闘莉王は、7日(日本時間8日)のリオデジャネイロ五輪グループリーグ第2戦のコロンビア戦で、2点ビハインドから追いつくドロー劇を演じた手倉森ジャパンの奮闘を高く評価する一方で、手倉森誠監督の選手交代のわずかな遅れが勝ち点2を失う結果になったと疑問を呈している。
昨季限りで名古屋グランパスと契約満了となった闘莉王はブラジル1部クラブからオファーを受けたが、条件面で折り合わず、現在は祖国ブラジルで自主トレを続けている。リオ五輪期間限定で「Football Zone Web」の特別解説を務めることになった闘将は、コロンビア戦での手倉森ジャパンの戦いぶりについて次のように語った。
「立派な試合だった。心の底から応援したいという気持ちにさせてくれる戦いぶりだった。ナイジェリア戦では相手が試合開始7時間前にやってくるというありえない状況で、自分たちのミスで自滅するような試合になってしまった。コロンビア戦では2点をリードされる展開から2点を取り返した。自分は最初、監督にメンバーを変えてほしくなかった。特にキーパーは変えてほしくなかったけれど、4人も入れ替えてきた。ずっと予選からやってきた信頼しているメンバーを変えることは、あまり好きじゃない。彼らは挽回の機会を求めている。
でも、自分は間違っていた。試合を見ていても、代わりに入った選手がスムーズにできていた。そこに関しては、自分は反省しなければいけない。4-4-2に戻したことで、中盤のプレッシングが効くようになった。GKの中村、ボランチの井手口は非常に当たっていたと思う」
鹿島GK櫛引の代わりに先発で起用された柏GK中村と、G大阪MF井手口のパフォーマンスをこう称えていた。そして定番の4-4-2システムに戻した手倉森監督の手腕も評価した一方、選手交代には疑問の声を上げている。