「浦和のサポーターはライバル視している」 ロドリゲス監督、宿敵・鹿島戦へ必勝宣言
21日のリーグ戦で鹿島とホームで対戦、上田&鈴木の2トップを警戒
浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は5月20日のトレーニング後に定例のオンライン会見を行い、翌日の鹿島アントラーズ戦に向けて「すぐに聞かされたのは、浦和のサポーターは鹿島をライバル視していて、鹿島戦の勝利を喜ぶということ」と、そのライバル関係を意識して話した。
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浦和はリーグ戦で6試合連続の引き分けで、13試合を終えて勝ち点13の15位に沈んでいる。それだけにロドリゲス監督も、個々の試合にそれぞれの状況はあるにしても「確かに勝ち点が足りない状況にある。長いこと負けていないのはポジティブだが、上位を目指すなら連勝が必要」と、現状を見据えている。
そうしたなかで、18日の横浜F・マリノス戦は前半を0-3で終えながら後半にFWキャスパー・ユンカーがハットトリックを達成して3-3の引き分けに持ち込んだ。勝利をしたわけではないものの、3試合連続のスコアレスドローだったゴール欠乏症の打破には大きなきっかけになると期待され「マリノス戦がキッカケになってくれれば」と、中2日で迎える鹿島戦(ホーム)を見据えて話した。
現在2位と好調な鹿島について、特にFW上田綺世とFW鈴木優磨の2トップを「J1で最も強い2トップかもしれない」と話す。上田が8ゴールで得点ランキング首位に立ち、鈴木は6ゴール。2人のゴール数だけで、今季リーグ戦で浦和が決めた総得点14に並ぶ。
そして、このゲームは浦和のクラブ創設30周年を記念したゲームという位置づけにもなっている。ロドリゲス監督は昨季に浦和の監督に就任した際、浦和サポーターの持つ鹿島への感情について聞かされたと明かしている。
「浦和に加入してすぐに聞かされたのは、浦和のサポーターは鹿島をライバル視していて、鹿島戦の勝利を喜ぶということ。良いプレーをしたいが、一番は勝つこと。チームとしてしっかりまとまってプレーして勝利したい。サポーターにとって鹿島戦の勝利はさらに価値があると思う」
1993年のリーグ初年度、初のステージ優勝は浦和のホームゲームで決まった。2002年に浦和が勝利すればクラブ初タイトルというヤマザキナビスコ杯の決勝で鹿島に敗れ、翌年には同じ決勝カードでリベンジを果たして栄冠に輝いた。ほかにも、一時的に復活した2ステージ制でのチャンピオンシップ決勝や天皇杯、リーグ戦の終盤などで記憶に残るゲームを戦った相手だと言える。
現在の順位表では2位と15位で大きく差が開いている対戦になるが、特別な空気感のある浦和と鹿島の対戦だけにどのような試合が繰り広げられるのか注目だ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)