アーセナル、今夏も大量資金“投入”の準備は万全 昨夏は冨安含む総額240億円の“大型補強”
CL出場権獲得は厳しい状況
日本代表DF冨安健洋が所属するアーセナルは昨夏に引き続き、今夏も「量より質」の大型補強を行う構えだという。来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権の獲得は厳しい状況だが、それでもチームの補強計画に影響はないという。英紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」が報じている。
アーセナルは昨夏の移籍市場で日本代表DF冨安を含む6選手の獲得に1億5000万ポンド(約240億円)以上をつぎ込む大型補強を行った。そのうち冨安、GKアーロン・ラムズデール、DFベン・ホワイト、MFマルティン・ウーデゴールがレギュラーに定着するなどその的確な補強は現地でも絶賛された。
とはいえ、チームは最終節を前に5位に転落。目標だったトップ4フィニッシュが厳しい状況を迎えている。上位4チームに与えられる来季のCL出場権を逃せば、結果は不本意だったと言わざるをえないだろう。
そうしたなかで、“ガナーズ”は今夏もさらなる戦力補強を実行する見込みだという。「ロンドン・イブニング・スタンダード」紙によれば、CL出場権の有無にかかわらず、クラブはミケル・アルテタ監督を支援するために大量の資金を投じる準備ができているという。スペイン人指揮官は各ポジションに2人のトッププレーヤーを確保するようフロントに求めており、補強は「量より質」を重視したものになるという。
今季のアーセナルではFWブカヨ・サカやMFエミール・スミス・ロウをはじめとした若手がチームの中心として成長。チーム全体として大きく若返りを果たしたが、その一方で頼れるベテランの不在や選手層の薄さは課題として浮き彫りになった。冬の移籍市場でFWピエール=エメリク・オーバメヤンが去ったのに続き、契約満了でFWアレクサンドル・ラカゼットとFWエディ・エンケティアは退団が濃厚な前線は特に補強が急務とされる。
すでにマンチェスター・シティのFWガブリエウ・ジェズスやレスター・シティのMFユーリ・ティーレマンスといった具体的な候補の名前も浮上してきているなかで、お目当ての選手をどれだけチームに加えることができるのか。昨夏に移籍市場を賑わせたアーセナルは今夏も注目の存在となりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)