絶体絶命の状況から手倉森Jが2ゴール! コロンビアと2-2ドローで決勝T進出へ望みつなぐ
終了間際には浅野が決定機を迎えたが…
ハーフタイムにコロンビアが2人の選手交代を行ったが、後半も日本ペースで立ち上がった。同2分、敵陣で矢島と興梠が連動した守備で相手のパスを制限すると、狙いをつけた浅野がカットしてそのままシュート。相手DFに当たってドライブ回転のかかったボールがGKの頭上を襲ったが、クロスバーに当たって得点とはならなかった。さらに1分後、浅野のシュートを相手GKが弾いたところに井手口が詰め、さらにこぼれたボールを矢島が狙ったが枠を外れた。
しかし、先制点を奪ったのはコロンビアだった。同14分、MFテオフィロ・グティエレスに入るボールを井手口がインターセプトに行ったが反転され、ワンツーからシュートを許した。日本のDF陣も体を投げ出してブロックに行ったが、足に当たってコースが変わったボールはGK中村の逆を突いてしまいゴールの中へ。0-1と先制を許してしまった。
その直後、手倉森監督は矢島に代えて南野拓実、井手口に代えて大島僚太をピッチに送り込んだ。しかし同20分、コロンビアのシュートをGK中村が弾いたこぼれ球に対し、藤春がクリアか見送るか判断に迷ったところでボールを右足に当ててしまい、DF植田直道のクリアも及ばずオウンゴールに。0-2とビハインドが広がってしまった。
それでも、手倉森ジャパンはすぐさま反攻を見せた。同22分、南野のラストパスを浅野が豪快に蹴り込み、1-2と追い上げた。浅野はこれで2試合連続ゴールとなった。さらに同29分、ここまで沈黙していた感のあった「10番」中島翔哉が、相手GKの頭上を破る約25メートルのミドルシュートを決め、2-2の同点に追いついた。手倉森ジャパンは、厳しい試合展開を一気に好転させた。
完全にリズムを取り戻した日本は、その後も浅野や南野が敵陣に攻め込むも、コロンビア守備陣も必死にしのいで逆転ゴールは生まれず。アディショナルタイムに最終ライン裏に抜け出た浅野のシュートもGKの正面を突いた。日本にとっては悔いが残る結果になったものの、今大会初の勝ち点1をつかみ、最終戦に望みをつないだ。
勝ち点1の日本は第3戦でスウェーデンに勝利した上で、勝ち点2のコロンビアが首位通過を決めているナイジェリアに引き分け以下に終われば、グループ2位で決勝トーナメント進出を果たすことができる。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images