4月のJ1ベストゴール受賞 G大阪MFダワンのスーパーダイレクトボレー弾を生んだセカンドボールへの意識
スーパーゴールに直結した直前の枠外へのシュートミス
――セカンドボールを拾うためには、ポジショニングが大事になると思います。ポジショニングで意識すること、心がけていることはありますか?
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「自分自身が一番、意識しているのは試合の状況、流れを読むことです。試合の流れ、相手のボールの運び方やポジショニングを見て、どこにボールが落ちてきそうか、こぼれてきそうか、その確率が高いところにポジションをとるようにしています。また、ポジションを取るだけではなく、ボールがこぼれた後につなげるプレーが大事になるので、身体の向きなども次のプレーにつなげられる形をとるように意識しています。ボランチはチームの中心にいますが、中盤のエリアでボールに多く触り、コントロールすることができれば、自然とチームの勝率も上がってくる。ボランチの働き次第で90%は得点につながる、同時にチームの勝利にも関わってくる大きな役割を担っていると思っていますし、そのなかでもセカンドボールを拾うことは意識してやっています」
――京都戦のゴールについては、クロスをクリアされたセカンドボールを止めずに、ダイレクトボレーでゴールに決めました。どのタイミングでシュートを打とうと決断したのですか?
「本当に一瞬の中で、いろいろなことを考えました。ボールが自分のところに来る前に、上がりましたよね? あのボールが、もう少しフワーッと滞空時間の長いボールになっていて、落ちてくるまで時間がかかるようであれば、相手の選手が寄ってくるので、シュートという選択肢はなくなっていたと思います。あの場面でボールの落ちる位置と僕の身体の向きがズレていたら、トラップも必要になっていたでしょう。その場合も、トラップが必要になり、シュートコースを消されてサイドチェンジを選択することになっていたと思います。運良くボールが高く上がってから、早く落ちてきてくれて、しかも自分の前にこぼれて来たことでシュートに持っていけました。ボールの浮き方や落ちる位置が判断できた時に、相手も寄せてこれないと思ったので、シュートを打つ決断をしました」
――このシュートコースについてはいかがでしょう? ボールを浮かさずに低い弾道でゴールに決めましたが、低く打ったのには、何か理由があったのですか?
「先ほど、このシュートの前に1本、ミドルシュートを打っていたという話がありましたが、そのミドルシュートはふかしてしまい、クロスバーを越えていく形になりました。そのシュートを打った時は、身体を反ってしまい、胸が上を向いているような状態になっていたと思います。その反省があったため、『次のチャンスでは、絶対に身体をかぶせて、ボールをふかさないようにしよう』と意識していました。このシュートシーンでも、ボールを浮かせてタイミングをズラすシュートを打つこともできたと思いますが、身体をかぶせて打てる状況でもあったので、反省を踏まえて、低めの抑えたシュートを意識しました」