アーセナルに“ダブルパンチ” 冨安負傷&CL出場圏外の5位後退を英悲観 「大打撃」

アーセナルはニューカッスルに敗れ、5位後退【写真:Getty Images】
アーセナルはニューカッスルに敗れ、5位後退【写真:Getty Images】

トッテナムに4位の座を譲り、5位へ後退

 イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は、現地時間5月16日のプレミアリーグ第37節ニューカッスル戦に右サイドバック(SB)で先発出場するも、前半途中に負傷交代を余儀なくされた。チームも0-2で敗れ、来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場圏外の5位に転落した。

 冨安はハムストリングの負傷の影響で今年1月から約3か月間の長期離脱を余儀なくされた。4月23日のプレミアリーグ第34節マンチェスター・ユナイテッド戦(3-1)で戦線復帰を果たすと、再びレギュラーに返り咲いた。しかし、4試合連続スタメン出場となったニューカッスル戦は前半39分に途中交代。右足を痛めた様子で、ピッチを後にした。

 冨安を失ったアーセナルは後半10分にDFベン・ホワイトのオウンゴールで先制を許すと、終了間際の同40分にMFブルーノ・ギマランイスに追加点を決められ、0-2で敗れた。同日の試合でバーンリーを下したトッテナムと入れ替わる形で5位に転落。最終節を前に来季のCL出場権が獲得できるトップ4の座から陥落した。

 英紙「ザ・サン」は、「ニューカッスル戦で冨安健洋が負傷交代を余儀なくされ、アーセナルに大打撃」との見出しで日本代表DFの離脱をレポート。「CL出場権獲得は絶望的になった」とも報じられた。

 英地元紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」紙の選手採点では、冨安の評価は10点満点中の「5点」で「再び負傷の呪いにかかった」と寸評が付けられている。アーセナルにとっては左SBやセンターバックにも対応するなど万能な働きを見せていた冨安の離脱と、自力でのCL出場権獲得可能性の消滅というダブルパンチを食らう格好となった。

 アーセナル(勝ち点66)は最終戦で16位エバートンと対戦。CL出場権を取るためには勝利が最低条件で、4位トッテナム(勝ち点68)が引き分け以下の結果となる必要があるが、そのトッテナムの相手は最下位のノリッジ・シティ。勝ち点が並んだ場合にも得失点差(トッテナムが24、アーセナルが9)に大きな開きがあるため、逆転の望みは薄い。前節トッテナム戦(0-3)から中3日でのハードスケジュールだったとはいえ、文字どおり痛恨の黒星となってしまった。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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