闘莉王が崖っぷちの手倉森Jに喝! 次戦必勝へ“自分たちのやり方”を捨て「謙虚に必死に戦え」
「つまらないサッカーと言われてもいい」
「勝っていれば(グループリーグ突破の)チャンスだった。同じB組のスウェーデンとコロンビアが引き分けたから、初戦で勝っていれば次のコロンビア戦は引き分けで良かったんだ。日本は勝たなければいけない試合だった。(コンディション不良だった)グループBの他の2チームは、初戦のナイジェリアと対戦したら勝っていたと思う。ナイジェリアは次の試合では、一息ついてからサッカーができるから、初戦のような姿はもう見せないはず。日本が手にしていたアドバンテージは、他の国にはなかっただけにもったいなかった」
グループリーグ突破に大きく近づく千載一遇のチャンスを逃した若きサムライへの、闘莉王の檄は続く。
「開催地に到着して7時間後に代表戦をしたことなんて自分はない。ナイジェリアはすごいと思う。タフだね。そんなナイジェリアを相手に、日本はどんな準備をしてきたんだ? 最後の最後で準備に失敗したナイジェリアが、こうやって念入りに準備してきた日本に勝つ。だけど、すべては今に始まったことではない。日本はまず守備をしなければいけないし、悪くても1失点で収めないといけない。そう考える必要がある」
日本代表が世界で勝利を収めるための条件に、闘莉王は「最少失点」をキーワードに挙げている。
「日本は世界とは胸を借りるつもりでやらなければいけない。自分たちのやり方とか、そんなことを言っている場合じゃない。謙虚さが必要だ。2014年のブラジルW杯でも同じこと。『自分たちのサッカー』と言いながら何も残せなかった。(南アフリカW杯からの)4年間を無駄にしてしまった。
最少失点で試合を締める。まずは、そこを目標にすべきだ。自分たちが南アフリカW杯でやったように……。1点も許さなければ、どういう展開になるか分からない。イタリアのようなカテナチオでもいい。つまらないと言われてもいい。国際大会では、勝たなければ意味はないのだから」