闘莉王が崖っぷちの手倉森Jに喝! 次戦必勝へ“自分たちのやり方”を捨て「謙虚に必死に戦え」
生き残りを懸けた第2戦のコロンビア戦に向けて、「最少失点」の重要性を説く
元日本代表DF田中マルクス闘莉王が、5日(現地時間4日)に行われたリオデジャネイロ五輪のグループリーグ初戦でナイジェリア代表に4-5で敗れた手倉森ジャパンの立て直しの鍵に、ベスト16に進出した2010年南アフリカ・ワールドカップ(W杯)での日本代表の戦いぶりを挙げた。明らかに調整不足の相手に大量5失点を喫したチームに謙虚さと必死さを求め、「イタリアのようなカテナチオでいい」と提言。コロンビアとの第2戦での勝利と決勝トーナメント進出に向けて、最少失点に抑える重要性を訴えた。
昨季限りで名古屋グランパスと契約満了になった闘莉王は、ブラジル1部クラブからオファーを受けたものの条件面で折り合わず、現在は祖国ブラジルで自主トレを続けている。リオ五輪期間限定で「Football Zone Web」の特別解説を務めることになった闘将は、ナイジェリア戦で最終ラインが信じられないようなミスを連発して失点を重ねた手倉森ジャパンについて、チームに襲いかかった目に見えないプレッシャーの存在を指摘した。
「初戦の前に日本の選手には相手のナイジェリアの情報が入っていたと思う。ナイジェリアの到着が遅れている。アメリカから出発できない。7時間前にやってきたとかね。そういう情報が日本にとっては良くなかった。焦り、プレッシャーに変わった。俺らは勝たないといけない、とね。逆に追い込まれたと思う。それで難しくなった」
サッカー協会のドタバタ劇により、ナイジェリア五輪代表はブラジル入りが4度もドタキャンとなり、試合当日になってようやく開催地マナウスに入るという前代未聞の事態を迎えた。コンディション面で圧倒的に不利なアフリカ王者に勝たなければいけない――。この想いが日本の選手に焦燥感を募らせ、初戦のプレッシャーを増幅させた要因になったという。