仏代表カンテ、来季ユナイテッド新戦力に浮上 テン・ハフ体制“改革の第一手”へ英注目
苦戦続く名門クラブ、再建の第一歩としてチェルシーMFカンテへ触手か
マンチェスター・ユナイテッドは来季からアヤックスのエリック・テン・ハフを新監督に迎える。戦力の刷新も噂されるなか、再建の第一歩としてチェルシーのフランス代表MFエンゴロ・カンテ獲得が浮上している。英紙「デイリー・ミラー」が報じた。
ユナイテッドは昨年11月に成績不振でオレ・グンナー・スールシャール前監督を解任。その後、ラルフ・ラングニック暫定監督の下で戦うも浮上しきれず、37試合を戦って6位。トップ4フィニッシュは叶わず、来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権を手にすることはできなかった。2012-13シーズンを最後にプレミアリーグのタイトルから遠ざかる名門の苦難は続いている。
来季に向けては戦力の大幅な入れ替えも噂されており、今季12年ぶりに復帰したばかりのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドやフランス代表MFポール・ポグバが退団する可能性すら出ている。
そうしたなかで、来季から指揮を執ることが決まっているテン・ハフ監督は中盤にエネルギッシュな選手を求めているという。バルセロナのオランダ代表MFフレンキー・デヨングやウェストハムのイングランド代表MFデクラン・ライスなど若手選手が候補として取り沙汰されてきたが、新たに名前が挙がっているのがチェルシーのMFカンテだ。
31歳のカンテは2015-16シーズンにレスター・シティのプレミアリーグ“奇跡の初優勝”に貢献したセンターハーフ。無尽蔵のスタミナと抜群のボール奪取力は世界でも屈指のレベルにある。16-17シーズンにチェルシーに移籍し、異なるクラブでのプレミアリーグ連覇を達成した。2018年にロシア・ワールドカップを制したフランス代表メンバーでもある。
来季からチームのアドバイザーとなるラングニック暫定監督は30歳を超えたベテランの獲得に懐疑的だと伝えられていたが、テン・ハフ監督は衰えの気配が見えないカンテはまだ多くのことをチームに供給でき、重厚さに欠ける中盤にクオリティーを加えられる信頼性があると考えているという。
カンテとチェルシーの契約はまだ1年残っているが、“赤い悪魔”の復活に向けた改革の第一手として注目の存在となりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)