リバプールが銀河系軍団に大敗 ロジャーズに見切られた悪童

静寂に包まれたアンフィールド

 アンフィールドに試合終了のホイッスルが鳴り響く。その笛は、いつも以上にピッチに響き渡ったように思えた。銀河系軍団に圧倒的な差を突き付けられた現実。赤いユニホームを着た人々は、詰むんだ口を開くことなく、スタジアムは静寂に包まれた。
 22日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第3節が行われ、リバプールはホームでレアル・マドリードと対戦し、0-3で大敗を喫した。
 5年ぶりに夢の舞台に帰還した、レッズの出来は決して悪くはなかった。開始早々からハイプレスを掛け続け、今シーズンで一番と言っていいほどの攻勢を仕掛けた。
 しかし、その闘志はわずか23分で、世界最高のプレーヤーにかき消されてしまう。ループパスに反応したFWクリスティアーノ・ロナウドの圧巻のボレーシュートで先制点を挙げる。ボールがネットに突き刺さると、レッズの勢いは途端にしぼんだ。
 
 守備網が崩されたわけではない。油断をしたわけでも、ミスをしたわけでもない。それでも防げなかった失点。リバプールは、世界最高峰のアタッカーのプレーを目の当たりにし、すっかり意気消沈してしまった。それから立て続けに失点し、前半で3失点。完全に息の根を止められてしまった。

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