なでしこレジェンド澤&宮間がWEリーグ開催の国立競技場を訪問 女子サッカー界に求めたことは?

元なでしこジャパンの宮間あやさんと澤穂希さん【写真:轡田哲朗】
元なでしこジャパンの宮間あやさんと澤穂希さん【写真:轡田哲朗】

澤さんは2004年アテネ五輪予選、宮間さんは1996年トヨタカップを国立競技場の思い出に挙げる

 元なでしこジャパン(日本女子代表)の澤穂希さんと宮間あやさんが5月14日、WEリーグ第21節のINAC神戸レオネッサと三菱重工浦和レッズレディースの試合が開催される国立競技場を訪れてキックインセレモニーを実施。そして、改修前の国立競技場での印象に残るゲームや、今後のWEリーグへの期待などを話した。

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 いずれも2011年のドイツ女子ワールドカップ(W杯)優勝の中心メンバーで活躍した2人だが、国立競技場に対する思い入れは非常に強いという。宮間さんは、国立競技場を初めて訪れたのが1996年のトヨタカップ、ユベントスが元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロの決勝ゴールで勝った試合で「必ずここでサッカーをしたい」という思いを持ったと振り返った。

 また、澤さんは「国立はサッカーの聖地。小さい頃からの憧れで、プレーできたのが嬉しい」と話す。そのうえで、最も印象深い試合は2004年のアテネ五輪に向けた予選で、北朝鮮を相手に3-0で勝利したゲームを挙げた。

「世界大会に向けた扉を開いた瞬間で、半月板の大きな怪我を持ちながら90分最後まで戦った。アドレナリンも出ていて記憶がないくらい。アテネ五輪に出場しなきゃいけないというプレッシャーもある中で3万人の観衆が集まって、勝ったことのなかった相手に勝って出場権を獲得したのは歴史を変えた試合になったので、印象に残っています」

 そうした形でなでしこジャパンで活躍してきた2人は、WEリーグの盛り上がりという観点に「なでしこジャパンの結果や活動が非常に重要」と声を揃える。そのうえで澤さんは、「私たちはアメリカでもプレーしたので、エンターテインメントのところで盛り上げる、女子サッカーに注目してもらえるような活動が大事だと思う。なでしこジャパン、プロリーグを目標にしてもらえて、夢はサッカー選手と思ってもらえるような活動も必要だなと思う」と、ピッチ外のところからリーグに力を与える必要性も訴えた。

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