「明確な発言はオシムさんだけ」 松井大輔、名将からかけられた印象的な言葉とは?
公式YouTubeチャンネルでフランス語でやり取りしていたことなどを明かす
元日本代表MF松井大輔(Y.S.C.C.横浜)が自身の公式YouTubeチャンネルを公開。今月1日に80歳で亡くなった元日本代表監督のイビチャ・オシム氏とのエピソードを振り返った。
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オシム氏は03~06年にジェフユナイテッド市原(現ジェフユナイテッド千葉)、06~07年に日本代表を率い、日本に“考えて走るサッカー”を浸透させた。その後、07年11月に急性脳梗塞で倒れ、続投が困難となり、岡田武史氏に後任を託す形となった。
松井はオシム体制で2007年9月のオーストリア戦、スイス戦に招集。指導を受けた期間は短かったが、名将とはフランス語でやり取りし、「より多くのことを学ばせていただきました」と振り返る。
「全員が考えて走る、運動量があるサッカーをしていた。守る時は遠藤(保仁)が守るから、左サイドで『いつもの試合どおりやってくれ』と言われて、分かりやすくピースのように扱ってくれた。『お前、本当にドリブルが好きだな』と言われましたね。人格者で、言葉のチョイスの仕方は勉強になった」
“オシム語録”というフレーズがあるほど、オシム氏は人々の心に残る数々の名言を生んだ。「かけられて印象的な言葉」と問われた松井は、「守らなくていい」と言われたことを明かし、「明確な発言はオシムさんだけだった」と攻撃に専念させてもらったことに感謝した。
「一番自分のプレーを分かって、自由でいさせてくれた監督。ドリブラーはあまり考えることはない。目の前の敵を抜き去る、1対1で負けないのが大まかな仕事。それを分かってくれていた。オシム監督と過ごした時間は短いけど、影響を受けた人はたくさんいる。また日本が強くなっていくためには、そういう監督が出てこないといけない。オシム監督、本当にありがとうございました」
海外経験豊富な松井にとっても、オシム氏は特別な存在だったようだ。