なぜ浦和は勝てない? 求められる前線と中盤以降のリンク度「前線の個頼みみたいなところがある」

平野は1つ目のフィルターを抜くのに「人数をかけすぎている」と指摘

 今季の浦和にはスウェーデン代表歴のあるMFダヴィド・モーベルグや横浜FCから加入したMF松尾佑介、水戸ホーリーホックから加入のMF松崎快に加え、昨季にも在籍したMF関根貴大、MF大久保智明といったスピード感ある仕掛けを持ち味とする選手が多い。しかしながら、前線の選手たちを含め、ボールが入った時に人数が足りないまま仕掛ける傾向があり、そこで突破し切れずにカウンターを受ける場面も見られる。昨季と比較すると、相手を押し込んだ状態はあまり作れていないことが多い。

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 また、平野は前線の人数不足を解決する方策として、ビルドアップの“コストダウン”も提唱している。

「理想を言えば、2人のセンターバックだけのビルドアップ、ダブルボランチの1人が前線に助けられるように入って、6枚、7枚使えれば、一番最後に入った時もワンツーだったり、外に入った時のオーバーラップだったりができる。1つ目のフィルターをうまく抜けているが、そこに人数をかけすぎているイメージもあるので、そこを減らして。オーバーラップとかワンツーで抜けるイメージがないので、そこを増やすためには下げさせないで思い切りのある縦パスを刺して、前の厚みを増やしていきたい」

 この5試合連続引き分けの間に喫した失点はわずかに2だが、奪った得点も当然ながら2点のみ。状況を打破するために苦慮している間に試合数を消化し続けてしまっている浦和だが、チームがぶつかっている壁を打ち破ることができるのか。連戦の中で難しい舵取りが迫られている。

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