浦和の西川が魅せた! 驚異の70メートル“超ロングアシスト”で先制弾を演出
湘南守備陣の隙を逃さず、正確なキックで関根のゴールを導く
浦和レッズの“笑顔の守護神”こと日本代表GK西川周作が、70メートルの超ロングアシストで浦和の先制点を呼び込んだ。6日のJ1セカンドステージ第7節で浦和は湘南ベルマーレをホームに迎え撃ち、前半8分に西川からの正確なロングキックに走り込んだMF関根貴大が決めた。
湘南が全くの無警戒になっていた瞬間を見逃さなかった。自陣のペナルティーアーク付近でボールをキープして前方を見渡した西川は、湘南の高い最終ラインの裏へ向けて一気に走り出した関根の動きを見逃さなかった。左足から放たれたキックは鮮やかな放物線を描き、約70メートル離れた敵陣ペナルティーアーク付近でバウンド。飛び出すか否かを湘南GK村山智彦が逡巡している間にも関根はスピードを上げ、村山の直前でボールをヘディングでプッシュ。そのままゴールへと吸い込まれた。
このゲームは、浦和にとってホーム公式戦500試合のメモリアルマッチだったが、その記念すべき一戦でGKにしてキックの名手である西川が、鮮やかな超ロングアシストを決めた。
九州出身でサンフレッチェ広島にも所属した西川は、このゲームに臨むにあたり「メモリアルマッチですし、8月6日は平和記念日でもあるので、そういう日にサッカーができる喜びを感じながらプレーしたい」と話していたが、最高の形でその思いをつなげた。ボールがゴールに吸い込まれるのを待ちきれないとでも言わんばかりに、全力疾走してゴールを決めた関根を中心に広がった輪の中に飛び込んだ西川には、トレードマークの笑顔がはじけていた。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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