「得点だけ足りない」 浦和ロドリゲス監督、決定力不足の解消に期待「改善してきている」

浦和のロドリゲス監督【写真:高橋 学】
浦和のロドリゲス監督【写真:高橋 学】

リーグ戦では1試合平均1店ペースで直近4試合はすべてドロー

 浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は5月12日に定例のオンライン会見を行い、得点力不足について「練習では改善してきているので、試合でそれが見られれば」と期待を込めた。

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 浦和は4月半ばから下旬までタイで集中開催されたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の戦いでは、力の差がある相手がいたこともあって6試合で20得点を挙げた。しかし、リーグ戦ではここまで11試合で11得点と1試合平均1点ペース。10失点と守備は悪くないが、現在が4試合連続で引き分けという戦績からも勝ち切れない部分が目立っている。

 ロドリゲス監督は、同様に得点数が伸び悩んだ昨季との比較で「最近はビッグデータの分析もするが、どの試合でも優位な数値が出るものの得点だけ足りない。去年は少ないチャンスでもキャスパー(・ユンカー)が点を取ることもあった。去年よりチームとして良いプレーをしているけど、ゴールが足りない」と、チーム全体の改善が得点数につながっていないと話した。

 そうした課題については過密日程の中タイでも取り組んだとして、「あまり練習する時間がない中でもフィニッシュのところは足りないと思うので、そういうトレーニングをしている。戦術がメインだけれども。タイでもゴール前ラストパスからシュートの練習をしてきた。そこでは改善してきているので、試合でそれが見られれば」と、試合で成果が発揮されることに期待を込めている。

 連戦の中、浦和は5月13日のサンフレッチェ広島戦から横浜F・マリノス、鹿島アントラーズと“オリジナル10”との対戦が続き、クラブもこのホームゲーム3連戦に力を入れている。それだけにロドリゲス監督も「浦和はタイトルを目指して戦わないといけない。ここで勝ち点を積めれば上位に近づいていける。引き分けが続いているのは負けていないとも言えるが、勝利を積み重ねていきたい」とキーポイントになる連戦と見ている。

 今季加入の元スウェーデン代表MFダヴィド・モーベルグや、オランダ人FWアレックス・シャルクといった外国籍選手、横浜FCから加入したMF松尾佑介といった選手たちも昨季からの主力とプレーをともにする時間が長くなってきているが、ピッチ上で噛み合った姿が見られるのか。ホームに戻ってケチャップのフタが開くきっかけになる試合を見せたいところだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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