闘莉王がナイジェリア戦を一刀両断!「絶対に勝てた」「完全に自滅」守備崩壊の手倉森Jを分析

「相手の消耗を速めるのがベストだった」

 失点はいずれも最終ラインの個人的なミスによるもの。相手にプレゼントする格好のものが多かった。だが、個人のミスよりもチームとしての性急さが懸念材料だったという。

「センターバックを見ていても縦パスが多すぎる。縦のパスは前線に入れば有効だけど、横の揺さぶりも必要。あまりに縦パスにこだわりすぎた。中央が空いていないのに縦のボールで勝負するのは愚か。横があるからこそ、縦が生きる。最初から縦パスしか考えていないのはあまりに無理がある。もうちょっと横の展開を増やして、焦らして、焦らして、相手を走らせる展開にすれば良かった。そして、相手の消耗を速めるのがベストだった。でも、日本は自分たちで速い展開に持っていった」

 闘莉王は浦和レッズや名古屋、そして、日本代表でアメリカンフットボールのクォーターバックのように美しい縦パスを最終ラインから前線に届けた。だからこそ闘莉王は最終ラインから闇雲に縦パスを狙い続けることの愚かさを指摘する。

 横パスの必要性を強調した理由は、スーパーイーグルスの異名を持つアフリカ王者のコンディションだ。

「ナイジェリアの事を考えれば、日本よりもコンディションは絶対的に悪かった。相手は7時間前にしかマナウスに到着できなかった。もうちょっと焦らして、焦らして、展開的に相手を走らせる流れにすれば良かった。終盤に足が止まることは確定していたから、試合の展開をもっと意識すべきだった。常にビハインドで追いかける展開だった。4点目は自分たちのボールだったのに、自分たちのミスでカウンターを食らった。5点目はGKの判断ミス。絶対に勝てた試合だった」

 

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