「美しい」「感動的だ」 ウクライナ代表ジンチェンコに喝采、母国の難民10歳少年への振る舞いに感動の声
母国難民の10歳少年とのトレーニング写真を添えて“平和へのメッセージ”を投稿
マンチェスター・シティのウクライナ代表MFオレクサンドル・ジンチェンコが、母国難民の10歳の少年をクラブのトレーニングに招待した様子を自身のSNSにアップ。微笑ましい姿と勇敢な行動にファンから「美しい」「感動的だ」と賛辞が送られている。
ロシアによる侵攻は2022年2月24日に始まり、ウクライナでは多くの死者が報告され、約100万人が避難を余儀なくされている。両国間での停戦交渉は難航しており、ウクライナは依然としてロシアからの攻撃を受け続けている。
ロシアのFCウファで2015年にプロデビューした経歴を持つウクライナ人のジンチェンコは、戦争の渦中にある母国への悲痛な思いを度々メディアに向けて語っていた。ロシアによる母国への軍事侵攻に情報発信してきた1人だ。
そんなジンチェンコが自身の公式インスタグラムを更新し、母国ウクライナの難民で10歳の少年アンドリーくんをシティのトレーニングに招待したことを報告している。投稿には笑顔でジンチェンコとアンドリーくんがボールを蹴る様子や、堅い握手を交わす瞬間が収められている。
ジンチェンコは投稿メッセージで「彼と彼の家族は戦争のために彼らの家から逃げることを余儀なくされた。この少年はサッカー選手になることを夢見て、チームでトレーニングした」と綴り、さらに「彼はただ一つのこと、つまり私たちの国の平和を夢見ている。ロシアでの戦争のせいで、今日ウクライナにはアンドリーのような子供たちがたくさんいるのはとても心苦しい」と戦争への苦しい想いを綴っている。
英紙「デイリー・メール」も「『サッカー選手になることが夢』だった10歳のウクライナ難民をトレーニングに招待 心温まる写真を共有」と注目。記事では、投稿内容に触れられたほか「ロシアが最初にウクライナに侵攻してから10週間が経ち、これまでに1200万人以上が家を追われたと考えられている。ジンチェンコは、これまでにも戦争への反対や平和への希望を語っている」と、戦争勃発後の経緯も紹介された。
一連の投稿に、ファンからも「美しい」「思いやりある行動」「素晴らしい」「ウクライナに平和を」「最も優しいメッセージ」「誇りに思う」「感動的だ」と称賛のコメントの数々が寄せられている。