横浜FM×名古屋の“ノーゴール判定”、家本元主審が見解 「GKからすると動きが制御されてしまう」

横浜FM×名古屋戦で佐藤主審がVARと交信する様子【写真:Getty Images】
横浜FM×名古屋戦で佐藤主審がVARと交信する様子【写真:Getty Images】

名古屋側のゴールが“取り消し”となったジャッジを「Jリーグジャッジリプレイ」で解説

 J1リーグ第12節横浜F・マリノス対名古屋グランパスの一戦(2-1)で、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)介入の末、名古屋側のゴールが“取り消し”となったジャッジに賛否が分かれたなか、元国際主審の家本政明氏がスポーツチャンネル「DAZN」の人気番組「Jリーグジャッジリプレイ」で持論を展開した。

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 ジャッジへの賛否が分かれたのは後半7分のシーン。名古屋がコーナーキックを獲得し、キッカーのMFマテウス・カストロが蹴ったボールを、DF藤井陽也がニアで上手く逸らしてゴールネットを揺らした。得点は認められたかに思われたが、VAR介入により佐藤隆治主審はノーゴール判定とした。

 スロー映像を見ると、藤井がヘディングで逸らした瞬間、横浜FMのGK高丘陽平の近くにいたDF丸山祐市とその外側にいたMF仙頭啓矢がオフサイドポジションに。なおかつ、ボールに関与したとの判断が下り反則が取られたが、見方によって意見が分かれそうな微妙なものだった。

「Jリーグジャッジリプレイ」でこのシーンを解説した家本氏は、「現場的に言うと、はっきりオフサイドという認識がなかったのかなぁと。なので得点を認めているんです。副審が真横から見ていてどうだったのか。GKの位置関係、相手選手、それを総合的に判断して得点だったんじゃないか」と、まずは主審、副審の間で下されたジャッジを振り返った。

 VAR介入の末、得点取り消しとなったことに関しては、「映像で見る限りでは、僕もオフサイドだと思います」とし、賛否が分かれたボールへの関与について、競技規則にある「相手競技者がボールにプレーする可能性に影響を与えるような明らかな行動をとる」というルールと照らし合わせながら解説した。

「明らかな行動はどれですかとなった時に、2人のオフサイドポジションの選手が、GKの真ん前にいますと。GKの方向に動いていきながら、かがむ。GKからすると影響を受けるようなアクションがあって、さらにかがむということは少し動きが制御されてしまう。それはオフサイドの判断となる1つの指針として謳われているので、競技規則的にも合致する」

 意見が分かれたシーンについて、こう説明した家本氏。ジャッジに疑問の声も上がったなか、選手の動作を根拠にオフサイド判定だったと主張した。

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